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2020年11月09日 17:27

【米大統領選】バイデンの圧勝~アメリカ国の民主主義まだ健全、日本の知識人も馬鹿

アメリカ大統領選の結果、バイデンの圧勝

 「接戦」「僅少の差」と騒がれていたが、投票数にこれだけ大きな差がつけばバイデンの圧勝といえる。投票率が上がり、67%に迫ったとなると、「この状況ではバイデンが勝つだろう。前回のアメリカ大統領選挙で傍観していた反トランプ派が危機感をもって投票したため、投票率が増加した」との見立てが普通であろう。それでも、トランプ陣営の得票数が7,000万票を超えたことは、善戦の証と評価できる。

 アメリカ大統領選挙の結末は下記の通り。

<選挙代理人獲得数>
 バイデン:306
 トランプ:229
 (若干の変動あり)

<総投票獲得数>
 バイデン:7,519万8,127
 トランプ:7,080万4,457
 (若干の変動あり)

 今回の選挙は「僅差」と言われていたが、この結果を見るとバイデンの圧勝と言ってよい。アメリカ大統領選挙のルールが複雑であるため、判断が難しくなりがちだが、国民の総投票数で単純に勝利を決めれば400万票の差がつくはずだ。トランプの完全な敗北であり、つべこべ文句をいう筋合いはないと感じられる。

 バイデンの勝利の要因は、やはり投票率が大幅に上昇したことにある。米国民が「もうトランプに託すことはできない」と危機感に駆られて、投票所に殺到した。また多くの国民が期日前投票を行った。米国民は「行動力のあるトランプ」との錯覚を抱いてトランプに4年間、アメリカ合衆国統治を託したが、この時間が無駄となってしまったことが分かったのだ。トランプの言っていた「アメリカファースト」とは、裏を返せば「トランプ一党ファースト」であることに米国民は当初は気づかなかったのである!

アメリカ衰退の表れ

 トランプは敗北が明確になったにもかかわらず、「選挙は不正ばかりで承服できないため、裁判にかける。軍資金を60億円出してくれ」と叫び始めた。これでは権力意識丸出しであり、世界の独裁政権を批判することはできないのではないか。アメリカの権威が総崩れし、3流国家に転落すれば、中国の思う壺である。やはり、アメリカの国力が衰退している証なのだろうか。

 アメリカはコロナによって、実質的には35万人近くとなる死者(超過死亡)を出している。アメリカの医療水準の本当の姿を見てほしい。オバマが1,000万人の低所得者への保険制度を導入したが、トランプは平然とこの制度を失くしたため、コロナにかかっても病院にいけない人々がごまんといる。

 昔のアメリカであれば「トランプは人殺し!アメリカ人の同胞を35万人も殺して!」という批判の声が挙がっていたはずだが、今回は糾弾する高らかな声が挙がらなかった。アメリカ人の生存権の防衛に対する意識が薄くなったのだろうか、と懸念される。

日本の知識人の劣化を懸念

 バイデンは、下記の政策を決定し、速やかに実現することが必要だ。
(1)強欲の資本主義をやめて方針を転換する。
(2)地球の自然を破壊するCO2の「発生ゼロ」に向けて取り組む。
(3)アメリカの低所得者の救済政策を強化する、など。

 さらに、バイデンは中国共産党の習政権と対峙し、自由主義の方が優秀な制度であることを証明し、習国家主席を圧倒してほしい。中国国内でも共産党の独裁体制には嫌悪感を抱く人々も増えており、巧妙な分断作戦が必要だ。

 トランプは、敗北を認めない悪あがきをしている。事情を知らないマスコミは「次期大統領選挙ではトランプの一族を立てる動きがある」と報道している。

 共和党には次期大統領選挙に挑戦しようという若手が数多く存在していることは自明である。野心にあふれる若手が現れなければ、共和党もアメリカもそれこそ終わりである。アメリカのダイナミズムの源は、次の選挙までの4年間に必ず次のヒーローが出現することであり、トランプの悪あがきに対する批判の声が日に日に高まっている。状況が逆転し、トランプやその一族が大統領になることはまずないだろう。

 日本は、アメリカと中国どちらにも良い顔していると、国際的なビジネスはできないだろう。軍事力・安保をどう対策するかということも緊急の課題であり、議論が不可欠だ。バイデンはトランプよりも陰湿かつ巧妙に日本に軍事力の負担を迫ってくると覚悟することが必要である。

 日本のインテリのレベルの低さには驚いている。トランプ敗北が明白であるにもかかわらず支持していたインテリの人々は、自分の見立ての失敗を覆い隠すために「選挙で不正があった」とトランプを擁護している。元NHKアメリカ総局記者の木村某がその例である。この結果についてどのような立場でコメントするのか、ぜひうかがいたいものだ。

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