2022年06月29日( 水 )
by データ・マックス

アビスパ、ウノゼロ完勝で有終飾る 福岡1-0徳島

 サッカーJ2リーグのアビスパ福岡は20日、ホームのベスト電器スタジアムに徳島ヴォルティスを迎え、シーズン最終節の試合を行った。

 前節の結果で、アビスパと徳島はともにJ1への昇格を決めた。この試合では、アビスパが7点差以上をつけて勝利すれば優勝、それ以外は徳島が優勝となる。

 アビスパはGKセランテス、FWフアンマ・デルガドがベンチ外。GKには今期初先発となる山ノ井拓己が入り、ベンチにはアビスパのバンディエラ・FW城後寿、今期限りでの契約満了が発表されたMF鈴木惇が座る。センターバックはDFドウグラス・グローリ、DFカルロス・グティエレスの外国人コンビだ。

 試合は、自らの手で優勝を決めたい徳島と、優勝へのあきらめない気持ちを見せるアビスパが真っ向からぶつかり合う好ゲームとなった。

 名将リカルド・ロドリゲス監督が仕込んだパスワークでボールを前に運ぼうとする徳島に対し、アビスパは自らのストロングポイントである前線からの激しいプレスで対抗。序盤は徳島が守備ラインを斜めに切り裂くパスで再三好機を迎えるが、アビスパはDFグティエレスが冷静なポジショニングでシュートコースを限定し、GK山ノ井のファインセーブで得点を許さない。

前線で体を張り続けたFW山岸
前線で体を張り続けたFW山岸

 試合が動いたのは16分。MF重廣卓也がボールを奪うと、FW山岸祐也からMF福満隆貴へとつなぎ、福満がゴール前中央にパスを送る。チャンスを迎えたのは福大大濠出身のMF石津大介だ。ダイレクトに合わせたシュートは徳島GK上福元直人の手をすり抜け、ゴールネットを揺らした。アビスパが先制に成功する。

体勢を崩しながらもシュートを放ったMF石津
体勢を崩しながらもシュートを放ったMF石津
ゴールを決めたMF石津を讃えるFW遠野
ゴールを決めたMF石津を讃えるFW遠野

 その後は一進一退の攻防が続く。消化試合という雰囲気はまったくなく、両チームとも勝利への執念をむき出しにしたぶつかり合いだ。

 84分、FW城後とMF鈴木がピッチに入る。鈴木はゴール前でキャプテンマークを託されて臨むが、惜しくもシュートは枠を捉えられない。

この日がアビスパでの最後のプレーとなったMF鈴木
この日がアビスパでの最後のプレーとなったMF鈴木

 後半のアディショナルタイムでは、徳島はセットプレーのチャンスにGK上福元も前線に上がって同点ゴールを狙う。GK上福元はセットプレー後も前線に残り続ける一方、アビスパは無人のゴールに追加点を叩き込むべく攻勢に出るが、どちらも実らず。試合は1-0で福岡の勝利。徳島は得失点差で福岡を上回り、クラブ初のJ2優勝を成し遂げた。

J2優勝を飾った徳島ヴォルティス
J2優勝を飾った徳島ヴォルティス

 試合終了後、徳島ヴォルティスのJ2優勝セレモニーに続き、アビスパ福岡の最終戦セレモニーが行われた。挨拶に立ったアビスパ福岡の川森敬史社長は、サポーターに「5年周期、もうやめにしませんか。前回の過ちはもう繰り返しません!」と力強く宣言。5年ごとにJ1昇格とJ2降格を繰り返してきたジンクスに触れ、今回こそJ1上位に食い込むことを誓った。

シーズン終了セレモニー後、ゴール裏のサポーターと記念の写真撮影
シーズン終了セレモニー後、ゴール裏のサポーターと記念の写真撮影

 アビスパ福岡は、21日に解散式を行って今シーズンの活動を終了。しかし、来シーズンに向けてのチャレンジはすでに始まっている。アビスパ福岡では、「J1昇格チーム強化支援募金」をスタートした。J1昇格記念グッズシーズンチケットと合わせ、強豪ひしめくJ1に挑む2021年のアビスパをサポートしよう。

 21年シーズンは、ベスト電器スタジアムにJリーグチャンピオンの川崎フロンターレをはじめとした強豪チーム、そしてヴィッセル神戸MFアンドレス・イニエスタを筆頭とした有名選手がやってくる。その夢の舞台を楽しみにしながら、アビスパの実りある来年に期待しよう。

【深水 央】

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