2022年06月27日( 月 )
by データ・マックス

西公園の再整備計画が始動、公園内外との回遊性強化へ

「賑わい」は官民連携で

 短期的に整備するものは、眺望環境の整備や中央展望台駐車場の拡張、誘導案内サインの統一および整備、公園南側出入り口のメインサイン整備、歴史施設の解説サイン整備のほか、官民連携では中央展望台広場周辺の整備を挙げた。長期的には、さくら谷やもみじ谷などの育成環境の改善、ウォーキング・トレイルランコースの改修や歴史散策ルートの整備、車両動線の強化などを挙げた。

 そのために賑わいの核となる公園施設を公募するという。サウンディング調査は3月末に実施要領が公表され、4月に事前説明会(21社)を開催、6月に提案書の受付および提案事業者との個別対話(4社)が行われていた。その結果、【導入する施設について】は、スポーツ、アウトドアなどの屋外施設や飲食・休憩施設などを中央展望台広場や隣接エリアに導入するといった提案があったようだ。【取り組みにあたっての課題について】は、駐車場の拡張や案内サインの整備、既存施設リニューアルなどイメージ向上、整備の具体的な内容を示す必要などが挙げられた。

 今後は、2次サウンディング調査を実施し、民間活力導入に向けて進めていくという。

平面図(福岡県建築都市部資料より)
平面図(福岡県建築都市部資料より)

ポテンシャル発揮できるか

 西公園は、市民の憩いの場として親しまれている大濠公園から北へ約1kmに位置しており、徒歩でも10分程度と近い距離にある。だが、幹線道路から外れていることに加え、鬱蒼と茂った木々などの存在から、前述のように利用者数は大濠公園に大きく水をあけられる状態が続いている。

 今回の再整備によって、新たな利用者をどれだけ獲得できるかは未知数だが、「景観」が変わることでまちのイメージが向上し、人が流入してくるようになることは、市内中心部では築港本町(博多区)や美野島(博多区)の例からも明らかだろう。

 南側に大濠公園、東側に近年整備された「かもめ広場」、さらに都市高速を外側に望む希少な海辺など、立地としてのポテンシャルは高かった西公園。今回の再整備で変わることができるか、県の舵取りに期待したい。

(了)

【永上 隼人】

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