2022年06月27日( 月 )
by データ・マックス

東京を照らす松明となるか~大規模再開発「TOKYO TORCH」~

27年度竣工予定のTorch Tower

【図2】TOKYO TORCH 開発ステップ図

 同タワーのオープンはプロジェクトのSTEP2となっている(図2参照)。

 今後は隣接している日本ビル、朝日生命大手町ビルなどの解体工事を含むSTEP3、「Torch Tower(B棟)」の新築工事を含むSTEP4を経て、全体竣工を予定している。

Torch Tower建設予定地。朝日生命大手町ビルと日本ビルは今後解体が予定されている。
Torch Towerは全体竣工が2027年度予定、​​​​​地下4階/地上63階で高さ約390m、延床面積は16万4,560坪。

 Torch Towerの高さは390m。完成すれば、現時点で国内最高のテナントビル「あべのハルカス」(300m/大阪市)を抜いて日本一高いビルとなる。

 低層部には、大規模広場を中心にホールや空中散歩道(テラス)、東京駅直結の地下歩行者空間、日本橋川沿いの親水空間を展開する。スカイロビーのあるオフィス、頂部には「天空の丘」やホテル、展望施設が計画されており、東京の新シンボルとして壮大かつ洗練されたデザインとなる。

 同タワーでは、建物全体を殻のように包み込むアウトブレースを効果的に利用した外殻制振構造を採用することで、地震時や強風時の揺れを大幅に低減する、国内最高水準の耐震性能を実現しているという。また、低層部に整備する大規模ホールを、災害時の帰宅困難者の一時滞在施設、全天候対応の一時滞留スペースなどとして活用することにより、帰宅困難者支援機能の強化も図られる。

 常盤橋プロジェクトはその規模に加え、東京都心を支えてきたインフラと商業合併施設の再開発ということで注目を集めている。現在、コロナ禍によって東京の商業テナントオフィスの不動産地価に陰りが出ており、この状況はしばらく続くと予見されているが、常盤橋プロジェクトが東京の「TORCH=松明」のごとく未来を明るく照らしてくれるプロジェクトとなるか、期待される。

東京駅丸の内側から見たTorch-Towerイメージ図(出典:三菱地所(株))
東京駅丸の内側から見たTorch-Towerイメージ図(出典:三菱地所(株))

(了)

【麓 由哉】

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