2021年12月08日( 水 )
by データ・マックス

ピンチをチャンスに変える底力が 日伊間をつなぐ架け橋となる

ディサント(株) 代表取締役 
Daniele Di Santo(ディサント・ダニエレ)氏

コロナも追い風に

ディサント・ダニエレ氏

 ディサント(株)は日本・イタリアに特化した国際事業のコンサルティング会社。事業計画の企画からマーケティング調査、販路開拓、現地視察・訪問サポート、業務提携や独占権取得などの交渉、さらにはウェブサイトやカタログなどのデザイン・翻訳まで、日伊で事業展開を考える企業や組織のさまざまなニーズに応え、経済面から両国間の交流を促進する、福岡県の誇れる企業だ。

 両国間を頻繁に往来して業務にあたる同社だが、昨年来の新型コロナウイルス感染症拡大は、それを困難にしてしまう。とくに早期に大きな影響を受けたイタリアでは、早くも20年3月にロックダウンが実施された。代表取締役のディサント・ダニエレ氏も、「最初はやはり不便だと感じることが多かったです」と当時の苦労を振り返る。

 だが、そこはさすが国際事業のエキスパート。「しかし、この事態により世界規模で経済のデジタル化が進んでいます。当社も、現地スタッフと遠隔でやり取りを行う仕組みを確立させたことにより、業務が比較的容易に遂行できるようになりました」(同氏)。現地とのやり取りなど、同社は以前からテレワークを推進してきたが、コロナ禍を機に世界各国でもこれが推奨されるようになった結果、むしろより多くの企業との商談が可能となったというから驚きである。

新たな事業形態の創出へ

 第6波への懸念は依然として消えないが、収束傾向にある国内では、アフターコロナに向けての対策支援についての相談が増えている。既存事業・サービスのイノベーションにも関心が高まっているようだ。そのような状況下では、普段はマッチングしないようなサービス同士のコラボレーションが生まれるなど、ビジネスの地平線を切り拓く大きなチャンスとなる。ワールドワイドに活躍する同社は、いままさに「追い風」にあるのだ。

 日伊間の技術革新を目的とした、スタートアップ企業の育成も視野に入れている。「これまでは、依頼を受けて調査を行ったり、新事業の開発を行ったりと、お客様ファーストの事業がメインでした。これからは、そのスタイルも保ちつつ積極的な投資を行い、他の企業の経営にも加わっていこうと思っています」というディサント氏の言葉からは、両国それぞれの強みを活かした「新しい事業形態」の創出へ向けての意欲と自信があふれ出る。

 労働力の少なさと資源の少なさという、共通する2つの課題に直面している日本とイタリア。だが、前者についてはIoTの、後者についてはグリーンエコノミーの推進を通じて、各々解決可能と氏は語る。一方の国で必要とされる技術・サービスは、もう一方の国でも然りのはず。事業にまつわるさまざまな問題の解決を支援しながら、同社は今後も、日伊をつなぐ架け橋としての役割を全うしていくことだろう。


<COMPANY INFORMATION>
代 表:ディサント・ダニエレ
所在地:福岡県大牟田市汐屋町1
設 立:2010年3月
資本金:800万円
TEL:0944-85-7733
URL:https://disantocorp.com


<プロフィール>
Daniele Di Santo(ディサント・ダニエレ)
1979年10月、イタリア・ローマ出身。2010年3月にディサント(株)を設立し、代表取締役に就任。13年から「西日本国際ビジネスフォーラム(現・日伊フォーラム)」を毎年開催しているほか、15年1月には、イタリアと日本の経済交流の活性化を目指し、相互の経済・文化などの関係や交流を強化・促進するために「日伊経済連合会」を立ち上げ、会長に就任した。

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