二場元ガバナーの権勢の栄枯盛衰物語(29)~元ガバナーから重鎮への圧力
世界的な奉仕団体である『ライオンズクラブ』。その慈善運動は社会的に広く認知されている。ところがライオンズクラブの複数の会員から「福岡地区=337-A地区には問題がある」との情報が入ってきた。本来国際奉仕団体としての活動は名誉栄達ではなく、純粋な社会貢献にある。
ライオンズ国際協会337-A地区元ガバナー
二場安之氏
議長指名の約束違反
前回紹介した「337-A地区」元ガバナー・名誉顧問有志による署名入り推薦状は、二場氏の書類送付状、能登のお茶とともに代議員に送られている。
2024年4月に開催された「337-A地区」の第70回年次大会で、当時の中村ガバナーはこの動きに遺憾の意を表明したが、公の場とは別に、水面下では次のような動きがあった。
23年11月の「337-A地区」名誉顧問会において、二場氏に近いグループは、二場氏への国際理事候補者の一本化を狙った。しかし、ある重鎮の反対意見があり、選挙が行われることになった。このとき、二場氏は中村ガバナーに議長を依頼していた。
ところが、約束を破り、自身に近い向井健次元ガバナーを議長に指名した。二場氏の思惑通りに進むかと思われたが、重鎮の意見により一本化に歯止めがかかることとなった。これに危機感を抱いた二場氏のグループが、元ガバナー・名誉顧問有志による署名入り推薦状を代議員に送るという強硬手段に出たのである。
この動きの前後、推薦状に署名を行った元ガバナーの林榮一氏が、重鎮を牽制する文書を2度にわたって送っていた。林氏は八女ライオンズクラブの出身で、1996年度の「337-A地区」のガバナー。八女筑後医師会長などを務めた地元の名士としても知られる。
関係者によると、その文書は「国際理事も務めたのだから、337-A地区の運営に口を挟む必要はない」という趣旨であったという。一方でライオンズクラブ「337-A地区」の元ガバナー有志として推薦状を出しながら、もう一方では一本化に異論を持つ元ガバナーに圧力をかける文書を出すのは、明らかな矛盾ではないか。
ここまでくるとロビー活動というより、政治家の政争と同じである。ライオンズクラブの「奉仕の精神」はどこかへ行ってしまったかのようだ。
文書が郵送された時期は、年次大会前の24年3月と、大会後の同年5月である。この動きに合わせるかのように、24年5月の名誉顧問会では、二場氏推薦に署名を行った元ガバナーから、中村ガバナーに対して謝罪要求が行われた。
一方的に議長変更の連絡も行わず、自分たちの意に沿う人物を据えて一気に結論にもっていこうとしたやり方は、2リジョンのゾーン編成の時と酷似している。推薦状を代議員に送るなどの動きに対し、地区ガバナーとして正当な発言を行った中村ガバナーに謝罪を求めることこそ、道理から外れていると言わざるを得ない。
(つづく)
【近藤将勝】









