2021年12月08日( 水 )
by データ・マックス

ビジネスの価値が大きく変化する今 産学連携を始動

福岡製袋工業(株) 代表取締役 吉田 英司 氏

アフターコロナのコミュニケーションはデジタルとアナログの融合

福岡製袋工業(株)  代表取締役 吉田 英司 氏
福岡製袋工業(株)
代表取締役 吉田 英司 氏

 福岡製袋工業(株)は創業から70年。地域に根ざし、ビジネス用封筒からダイレクトメールまで、オリジナルの封筒・紙袋を制作してきた。 

 「クロスメディアで社会の架け橋に」の経営理念のもと、顧客の商売繁盛に奮闘する同社代表取締役の吉田英司氏。「コロナ禍になって私たちの生活は大きく変化し、改めてアナログの魅力、デジタルを有効に活用できるDMの特性に気づくことができた」という。

 ビジネス価値が変化し、カスタマージャーニーはデジタルとアナログの融合の時代になった。大量のDMを1回送ればいい時代はもう終わり。効果的なターゲットに絞って小ロット化させながら、お客様との接点を増やしていく。誰に送ればいいのかを効率的に解析・分析するニーズが高まっていると、吉田氏は指摘する。

 DMはコロナ禍においても生活と消費に有益な社会基盤となっている一方で、今後その役割を継続させていくには、「つくる企業 つかう企業」(SDGs目標12)としての社会的責任がともなう。

 DMに使う紙やフィルムなどによる環境負荷を減らすには、役立つDMを企画し、ターゲットを明確に絞ることが肝要である。そうすることによってムダなごみは削減され、持続可能な消費・生産活動につながる。そのための効率的な資源利用と、環境に配慮した技術・産業プロセス改善が必要だ――吉田氏の言葉に熱がこもる。

他業種との連携・成長戦略・SDGs、産学連携で目指すものとは

 そんな吉田氏が挑むのは、成長戦略としてのオープンイノベーションと他業種との連携。具体的には、立命館大学との産学連携による「個々の顧客に最適なアプローチを実現するAI搭載DM送付システムの構築」である。
顧客の個々の属性、特徴ごとに最適化したDM内容や送付方法を自動で提案するAI活用システムで、効率的かつピンポイントのマーケティングが可能になる。こうすることで廃棄物発生を削減し、持続可能な消費と生産、付加価値向上が目指される。

 「ゼロからイチをつくるのは社長の役割。産学連携による技術革新に挑戦し、社員のみんなとともに次の時代をしっかりとつくっていきたいと思います。最終的には誰もが使用できるオープンプラットフォーム化することが目標です」と、今後の意気込みを語る吉田氏。手紙でココロを繋いでいた創業当時の精神を胸に、自社の成長とともに業界の発展にも一翼を担いたいという氏の志は高い。


<COMPANY INFORMATION>
代表:吉田 英司
所在地:福岡市南区清水2−14−18
設立:1950年6月
資本金:1,000万円
TEL:092−541−7055
URL:http://ofukuro.co.jp


<プロフィール>
吉田 英司
(よしだ えいじ)
1969年福岡市生まれ。東京理科大学卒業。九州松下電器にてソフトウェア開発に携わる。2011年8月社長に就任。特別な専門性や商品知識がなくても、簡単かつスピーディーにオリジナル性の高い注文ができる通販サイト「封筒・紙袋通販.com」を運営中。趣味はバイク・スキー。

関連記事