2022年08月08日( 月 )
by データ・マックス

世界へ開かれた物流の要として 九州と我が国の経済を牽引する

博多港ふ頭(株) 代表取締役社長 中園 政直 氏

船舶の安全と物流を一手に担い

博多港ふ頭 (株)代表取締役社長 中園 政直 氏
博多港ふ頭
(株)代表取締役社長 中園 政直 氏

 「博多港が、我が国の船舶貿易の中心的な担い手となることを目指す」――元福岡市副市長で、2019年から博多港ふ頭(株)代表取締役社長を務めている、中園政直氏の言葉である。

 同社は、「管理型から経営型の港湾運営」をコンセプトに、福岡市が51%を出資して1993年4月に設立された第3セクター。「世界に開かれた九州の玄関口」博多港の、8つの公共ふ頭(博多ふ頭、箱崎ふ頭、中央ふ頭、香椎パークポート、東浜ふ頭、荒津地区、須崎ふ頭、そしてアイランドシティ)の施設・設備の管理運営を任されている、「公共港湾施設指定管理者」であるとともに香椎・アイランドシティ両コンテナターミナルの「港湾運営会社」だ。

 福岡都市圏の、そして九州全体の人々のくらしを支える物資を載せて日々やってくる、国籍もさまざまな船舶の港内での安全航行を確保するため、ガントリークレーン(橋脚型の大型クレーン)をはじめとする設備や岸壁の保守管理はもちろん、入出港時間・係留位置の調整や曳船(タグボート)・立会による着離岸補助、飲料水・生活用水の給水といった種々の業務に、24時間体制で従事している。近年は、大水深岸壁を擁するコンテナターミナルの整備や次世代の物流拠点としてのアイランドシティ整備事業も推進。経済のグローバル化にともない港湾間の競争も激化の一途をたどるなか、ニーズにきめ細やかに応える良質な港湾サービスで、博多港の取扱量をめざましく伸ばしてきた。

輸出需要の開拓と日本海側ハブ港を目指す

 最近は独自の物流ITシステム「HiTS ver.3」を構築・導入し、業務マネジメントのいっそうの効率化と博多港利用者の利便性の向上に努めてきた同社。新型コロナウイルス感染症が世界中を襲い、貿易や物流も大きな打撃を受けた。だが、中園氏はそんな危機にあっても、常に九州経済の栄えある未来とそのための方策を考えている。氏は熱くこう語る。

 「現状、博多港の主力は輸入です。今後の交易需要の見通しについては未知数ですが、コロナ禍の影響で、eコマースが活発化しています。また、我が国の農水産物への需要が海外で高まっていますが、九州は農水産物の宝庫。官民が共同して九州の農水産物を前面に押し出し、国際流通を活性化させるべきではないでしょうか。輸出面での需要を発掘し、九州の農水産物を博多港に集結させていくということです。こうなれば九州の地域経済はますます活性化し、国内外へブランド力を示すことができるでしょう」。

 さらに、博多港を「日本海側のハブ港として、より機能を進化させていきます。富山、福井・敦賀、京都・舞鶴、鳥取・鳥取の各港と連携を深め、需要の発掘を提言・推進していきます」と意気込みを語る中園氏。九州がアフターコロナにおいて世界を牽引する存在になるよう、日々模索と挑戦を重ねている。

ICCT全景
ICCT全景

<COMPANY INFORMATIN>
代 表:中園 政直
所在地:福岡市東区香椎浜ふ頭4-2-2
設 立:1993年4月
資本金:7億円
TEL:092-663-3111
URL:http://www.hakatako-futo.co.jp

<プロフィール>
中園 政直
(なかぞの まさなお)
1952年10月10日福岡市生まれ。73年福岡市入庁。2006年財政局財政部契約課長、10年住宅都市局住宅部長、12年農林水産局水産部長経て、13年4月に福岡市副市長に就任(19年3月に退任)、19年6月に博多港ふ頭(株)代表取締役に就任。

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