2022年05月18日( 水 )
by データ・マックス

人々の想いを結晶化し、地域が自走するきっかけづくりを――

(株)SALT 代表取締役
須賀 大介 氏

人と地域とを結びつける

代表取締役 須賀 大介 氏
代表取締役 須賀 大介 氏

    ──御社の事業内容について、お聞かせください。

 須賀 当社は元々、私が2002年7月に東京・渋谷で創業し、03年10月に(株)スマートデザインアソシエーションという社名で設立したWebのマーケティングやコンサルティング、システム構築、制作・運用などを行う会社でした。その後、12年8月に福岡へ移住し、福岡で暮らしたい人を支援するプラットフォームとなる「福岡移住計画」を立ち上げ、15年4月にはここ西区今宿でシェアオフィス「SALT」をオープンしました。以降、さまざまなご縁をいただきながら多くのプロジェクトに関わるなかで事業の幅を広げ、現在は遊休不動産の活用による地域活性や、コワーキングスペースの企画・開発運営、空き家を活用した宿泊施設運営、デジタルマーケティング・クリエイティブの提供を通じた企業・地域活性化など、多岐にわたる事業を手がけています。

 ──東京から福岡に移られたきっかけは、何だったのでしょうか。

 須賀 東京で働いているときに感じていたのが、余白がないという感覚です。クリエイティブな仕事をしていて、それ自体はすごくやりがいがあるのですが、その一方で、すごく多忙で心身がすり減っていくというか、「はたしてこれでいいのかな」という思いを抱えながら働いていました。

 そこに発生したのが、東日本大震災です。企業として東京にだけ拠点を置いていることへのリスクを突き付けられましたし、社員のなかからは「沖縄に移住して働きたい」というような意見もありました。私自身、ちょうど子育てが始まった時期でもあり、我が子の寝顔しか見られないような東京での働き方を鑑みて、もっとしなやかな働き方ができないかと考えたところ、今のリモートワークの走りではないですが、会社を地方に分散させることを考え、最終的に私自身も移住を決意しました。移住先の選定に際しては日本中をいろいろと探したのですが、都市と自然のバランス、アジアへの距離感、そして住む人々の明るい雰囲気など、非常に高いポテンシャルを感じ、「ここで仕事をしていきたい」「ここで子育てをしていきたい」と思ったのが、福岡でした。移住した当初は地縁がないことでいろいろと苦労もありましたが、次第にさまざまなご縁をいただき、共に働く仲間にも恵まれ、現在に至っています。

マリブ今宿シーサイドテラス ──21年10月から社名を「(株)SALT」に変更されましたが、その理由は。

 須賀 そもそもSALTという名前は、現在本社を置いているこの今宿のシェアオフィスに付けた名前です。福岡に来てからご縁があった、糸島市の「またいちの塩」さんの天然の塩づくりにあやかり、「入居者の熱量・エネルギーで結晶化した塩」「調味料として他を引き立てる役割をもつ塩」というようなイメージから名付けたものです。

 今回、私たちがこれまでに行ってきた、関わる人々や地域の良さ・強みを引き出して結晶化させる取り組みや、人と人、そして人と地域とを結びつける場づくりなどの取り組みを考えたときに、我々が本拠地として培ってきたこのSALTという名前がふさわしいのではないかと考えたのです。会社創業から20年の節目を間もなく迎えるタイミングで決意を新たにするためにも、改めて社名に掲げた次第です。

【坂田 憲治】


<プロフィール>
須賀  大介
(すが・だいすけ)
1976年7月、茨城県水戸市生まれ。明治大学商学部卒業後、IT系ベンチャーで勤めた後、2002年に(株)スマートデザインアソシエーションを設立して代表取締役CEOに就任。東日本大震災発生をきっかけに12年8月に福岡へ移住し、13年12月には「福岡移住計画」を立ち上げた。21年10月に社名を(株)SALTへと変更。


<COMPANY INFORMATION>
代 表:須賀 大介
所在地:福岡市西区今宿駅前1-15-18
    マリブ今宿シーサイドテラス2F
設 立:2003年10月
資本金:1,800万円
URL:https://way.salt.today

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