2021年下半期 福岡市の開発動向、マンション供給戸数で博多区が台頭
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博多区、供給戸数市内トップ
21年下半期の供給戸数で1位となった博多区。注目される物件は、JR博多駅から徒歩10分圏内の好立地で進む「(仮称)博多駅南1丁目計画」。建築物の概要はRC造12階建て、延床面積1,973.66m2のワンルーム55戸。建築主は(株)LANDIC、設計者は(株)アーキスタイルとなっている。
このほか、博多区ではRC造10階建て、延床面積1,225.38m2のワンルーム34戸を計画する(株)ネストによる「(仮称)ネストピア上牟田新築工事」や、(株)フージャースコーポレーションによる「(仮称)博多駅東一丁目計画」(RC造13階建て、延床面積3,925.86m2、ワンルーム36戸、ワンルーム外44戸)など、地場デベロッパーから東証一部上場企業によるものまで、幅広い物件が顔をそろえた。
東区、傾斜マンション建替えも
21年上半期に引き続き、供給戸数2位となった東区。市内最多の人口と、西鉄・JRの2つの沿線エリアを擁する強み、そして、約50haにおよぶ広大な九大・箱崎キャンパス跡地再開発への期待感と、エリアの有する開発誘引力は中央区、博多区といった都心部に引けを取らない。
注目される物件は、DM都市開発(株)による「(仮称)ResidentialGem香椎駅前」。建築物の概要は、壁式RC造5階建て、延床面積1,626.06m2のワンルーム58戸。西鉄・JRともに香椎駅を設置しており、交通アクセスに優れていることから、香椎駅前ではこのほかにも多くの物件が開発されている。
また、傾斜問題が話題となった「ベルヴィ香椎六番館」の建替え工事が22年1月着工予定となっている。六番館は1995年に竣工したRC造7階建ての全60戸。建替え工事は、建築主を若築建設(株)九州支店として、RC造7階建て、延床面積4,991.76m2のワンルーム外60戸を計画する。なお、建替え費用は約20億円が見込まれており、このうち3分の2を若築建設、3分の1をJR九州の子会社である、九鉄工業が負担する。
東区ではこれら以外にも、JR箱崎駅まで徒歩3分程度の好立地で(株)新光出が「(仮称)箱崎1丁目賃貸マンション新築工事」(RC造地上8階建て、延床面積2,113.04m2、ワンルーム28戸、ワンルーム外14戸)を計画しているほか、(株)リアンによる「(仮称)リアン千早5丁目計画」(RC造11階建て、延床面積1,550.90m2、ワンルーム40戸)など、複数の注目物件が誕生予定となっている。
【代 源太朗】
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