2022年06月26日( 日 )
by データ・マックス

コストコ出店で注目、九州道に新IC「味坂スマート」

進む九州道と味坂スマートICの接続工事。右手の白い土盛り部分はランプウェイになるとみられる。=小郡市福童
進む九州道と味坂スマートICの接続工事。
右手の白い土盛り部分はランプウェイになるとみられる。
=小郡市福童

遅れる国道の渋滞対策

 九州を南北に縦貫する高速道路・九州自動車道の鳥栖JCTと久留米IC間に追加される「味坂スマートIC(仮称)」(以下、味坂スマートIC)の工事が、西日本高速道路(株)(NEXCO西日本)により進められている。

 九州の縦横の高速道が交差する鳥栖JCTから半径10km以内のエリアは、福岡市周辺と並ぶ九州の一大物流拠点だ。佐賀県鳥栖市には「鳥栖商工団地」や「鳥栖流通業務団地」、福岡県小郡市でも大手運送会社の流通センターなどが立地し、国道3号の交通渋滞は深刻さを増している。

 国道3号は福岡市側から4車線化が進められ、佐賀県基山町と鳥栖市姫方町の鳥栖IC付近間の5.8kmでは、現道拡幅による4車線化が2008年3月までに完成した。鳥栖市姫方町以南の4車線化は、鳥栖商工団地北入口付近まで2.4kmの現道拡幅、さらに同市高田町付近の現道から分岐して久留米市に続くバイパス「鳥栖久留米道路」4.5kmでも工事が行われている。鳥栖市内の現道拡幅の進捗率は、事業費112億円に対し84%。部分的には4車線化されているものの、用地確保に手間取っている。

 鳥栖久留米道路の事業費は387億円。西鉄天神大牟田線と甘木線を跨ぎ、宝満川や筑後川に架橋。久留米市東合川5丁目の久留米IC付近で開通済みの4車線道路に結ぶ大掛かりな計画だが、こちらも事業費ベースの進捗率は45%にとどまる。

 ただ拡幅工事中の現道と鳥栖久留米道路の間の約2.5km区間は事業計画すらなく、前述の工事が完了しても、ボトルネック(隘路)となって渋滞を引き起こす可能性が高い。いずれ事業化されると見られるが、先行きは不透明だ。

 こうした現状から、味坂スマートIC開業には周辺自治体が期待を寄せており、新たな周辺開発構想を練り始めた。

九州道と味坂スマートICアクセス道路(主要地方道鳥栖朝倉線)の鳥栖市側の立体交差工事。=鳥栖市酒井東町
九州道と味坂スマートICアクセス道路
(主要地方道鳥栖朝倉線)の鳥栖市側の立体交差工事。
=鳥栖市酒井東町

【南里 秀之】

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