2024年04月20日( 土 )

物流拠点として注目集める古賀市

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(仮称)「ロジシティ古賀青柳」完成予想パース(提供:福岡地所(株))
(仮称)「ロジシティ古賀青柳」完成予想パース
(提供:福岡地所(株))

福岡地所2棟目の物流施設、23年3月に竣工予定

 福岡を代表する不動産デベロッパー・福岡地所(株)が2022年1月、古賀青柳工業団地内で「(仮称)ロジシティ古賀青柳」の建設に着工した。同社の物流施設「ロジシティ」としては、福岡市東区・アイランドシティ内の「ロジシティみなと香椎ノース」(20年9月竣工)に続く2棟目となる。

 ロジシティ古賀青柳は、2万3,233m2の敷地に、SRC造・S造4階建ての建屋を建てる計画。1・2階および3・4階の各2フロアを2分割することで、計4区画の組み合わせにより、入居企業の用途に応じて最小約3,000坪から最大1万2,800坪まで借りることができる仕様だ。倉庫タイプは常温マルチテナント型で、床荷重1.5t/m2、梁下有効高5.5m、倉庫内柱間10.5mを確保しており、高い保管効率を実現。また、1階から3階に上るランプウェイを設けており、1階および3階の各トラックバースに接車可能なほか、1区画につき荷物用エレベーターおよび垂直搬送機を各1機設置することで、効率的な輸送を実現する。さらに、外装の高断熱化や高効率照明器具(LED)の採用などを計画するほか、将来的には屋根全域に太陽光パネルを設置可能な設計としており、環境や省エネルギー性および室内の快適性に配慮することで、CASBEE(建築環境総合性能評価システム)建築Aランク等の環境認証の取得を目指している。設計・施工は(株)竹中工務店が担当し、竣工は23年3月の予定。

 福岡地所が展開する物流施設「ロジシティ」は、物流を意味する「ロジ(logistic)」とまちを意味する「シティ(city)」を組み合わせたもの。これまでに商業施設などの「人が集まる場所」「人が楽しめる場所」をつくってきた同社らしい、機能性とデザイン性を兼ね備えた高品質な物流施設を目指すという。立地するエリアは、物流施設が不足する都市部でのテナントニーズに応えて、中核市規模の都市の周辺地域を想定している。

【坂田 憲治】

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