2024年03月29日( 金 )

新倉庫の開設で一貫物流サービスが可能に【古賀青柳工業団地・進出企業の声】

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(株)ヒサノ

新たに倉庫業もスタート

ヒサノ福岡県古賀倉庫(仮称)完成予定図
ヒサノ福岡県古賀倉庫(仮称)完成予定図

 半導体製造装置や理化学・医療機器、金融システム機器などの、さまざまな精密機器の輸送・搬入・設置などの事業を展開している運送会社・(株)ヒサノ。同社は現在、古賀青柳工業団地内で新たな拠点を開設する「福岡県古賀倉庫プロジェクト」を進めている。

 同プロジェクトは、福岡営業所を現在の大野城市から移転させるとともに、精密機器に特化した倉庫を建設し、新たに倉庫業の許認可を取得して営業用倉庫の運営を開始するもの。6,776坪(2万2,398.36m2)の敷地内で、第1期工事として総事業費約10億円を費やして鉄骨平屋建ての倉庫兼事務所の建設を進めており、2022年7月から同地において運送業と倉庫業の稼働を予定している。

 新倉庫は、PCR検査に使用する理化学機器やワクチン用の超低温冷凍庫などのコロナ対策機器のほか、半導体製造装置などの精密機器に対応。営業用倉庫の運営を開始することで、これまで提供していた精密機器の輸送→搬入・設置までのワンストップサービスに加え、組立などの荷役や保管業務なども含めた一貫物流サービスの提供が可能になる。

代表取締役社長 久保 誠 氏
代表取締役社長 久保 誠 氏

    同社代表取締役社長・久保誠氏は新倉庫開設の狙いについて、「九州内での理化学機器・半導体関連企業からの保管・運送・荷役業務のニーズは年々高まっていますが、大野城市の福岡営業所では保管・荷捌きスペースが少なく、受注の取りこぼしも発生していました。今回の新倉庫開設によって新規顧客への営業も強化していくほか、まだ敷地内に未利用スペースがありますから、今後はお客さまの要望やニーズを踏まえて、BTS(Build To Suit)用倉庫の建設なども検討していきます」と語る。

好アクセス&低災害リスク

 今回進出する古賀青柳工業団地について、久保社長は「西日本の主要な半導体製造工場まで4時間以内でアクセス可能な好立地であるとともに、災害リスクも少なく、BCP(事業継続計画)の観点からも適地だと判断しました」と、そのポテンシャルを高く評価。今後、古賀市内で新たに開発が計画されている物流団地についても、用地取得に向けての興味を示している。

(株)ヒサノ 熊本本社
(株)ヒサノ 熊本本社

    「我々のような物流業界では、ドライバーや作業スタッフの人材不足という深刻な課題を抱えていますが、古賀市はまだ当面は人口増の傾向が続くと聞いており、地元での人材確保にも期待しているところです。今回の古賀市での新倉庫は、将来的には熊本本社に匹敵するほどの重要拠点になってくれることを見込んでいますし、当社のさらなる成長に寄与してくれるものと思っています」(久保社長)。

【坂田 憲治】


<COMPANY INFORMATION>
(株)ヒサノ

代 表:久保 誠
所在地:熊本市南区南高江 2-1-15
設 立:1935年4月
TEL:096-357-3161
URL:https://www.kk-hisano.co.jp

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