高濃度酸素の飲用化に世界初成功(前)
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日韓ビジネスコンサルタント
劉 明鎬 氏人体と酸素
人体は約60兆の細胞で構成されている。それぞれの細胞が生命を維持するためには、酸素と栄養分が必要とされ、その供給は血液の循環によって行われている。人体は栄養分を食べ物から取り入れ、酸素は空気を吸うことにより取り入れられている。
空気中には酸素が21%、窒素が78%含まれている。呼吸をすると、酸素は鼻→気管→気管支を通って肺に行きつく。肺に入った酸素は血液に溶かされ、ヘモグロビンと結合されたかたちで、心臓に送られ、血液は心臓のポンプの力で全身に送られる。
酸素がどのような役割をはたすかというと、細胞でエネルギーが必要な際には、酸素は栄養分を燃やして、その結果エネルギーが得られる。水や食べ物を供給されなくても、人間は数十日間生命を維持することができる。しかし、脳は、酸素の供給が5分も中断すると、脳細胞が破壊される。8分間酸素の供給がないと、命を落とすことになりかねない。
酸欠になると
交通網の発達などにより、現代人は運動不足になりがちだ。健康な体を維持するには「運動」が一番大切だとよくいわれる。なぜならば「運動」は血液の循環を促進し、人体の隅々まで酸素と栄養分を供給できるようにするからだ。しかし、実際は運動不足だったり、血管が細くなっていたり、血管が詰まっていたりしている人が多く、酸素が円滑に供給されないことも多い。
人体のなかで酸素の使用量が一番多いのは脳で、脳は空気から供給される酸素の4分の1を使っている。脳に酸素がスムーズに供給されないと、疲労感、集中力不足などの比較的軽い症状から、認知症、脳卒中など、深刻な症状を引き起こすこととなる。
最近の医学研究によると酸素不足は免疫力低下を引き起こすなど、さまざまな疾病の原因になるとされている。また、人体には遺伝子複製の過程でミスが発生しても、それを修復する機能があるが、酸素不足で遺伝子の修復機能が働かなくなると、ガンになるという研究報告もある。
韓国でも糖尿病を患う患者が年々増加の一途をたどっている。糖尿病の合併症によって発生する足潰瘍などは、これまでは足を切断するしか対応する方法がなかったが、酸素治療を施すことによって切断せず、症状が改善したという事例が報告されている。このように酸素は医学界でも再び注目され始めている。酸素に対する研究はこれまでも相当されており、科学的な根拠が十分そろっていると言っても過言ではない。
(つづく)
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