2024年03月29日( 金 )

ソニーG、営業利益1兆円に~2022年3月期決算

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 大手各社が10日、2022年3月期の連結決算を発表した。

 ソニーグループは売上高(金融ビジネス収入込み)9兆9,215億円(前期比10.3%増)、営業利益1兆2,023億円(同25.9%増)、純利益8,822億円(同14.3%減)となった。映画事業の伸びが売上高増加に寄与した。国内の製造企業で営業利益が1兆円を突破したのは、トヨタ自動車に続いて2社目となる。23年3月期の業績予想については、売上高(金融ビジネス収入込み)11兆4,000億円(同14.9%増)、営業利益1兆1,600億円(同3.5%減)、純利益8,300億円(同5.9%減)としている。

 日本製鉄は売上高6兆8,088億円(前期比41.0%増)、営業利益8,409億円(前期は113億円)、純利益6,373億円(前期は324億円の赤字)となり、3期ぶりの最終黒字換となった。純利益は新日本製鉄と住友金属工業が合併して発足した12年以降の最高益。同社は20年度に実施した抜本的コスト改善などによるものとしている。23年3月期の業績予想については、ロシア・ウクライナ情勢などで先行きが不透明として開示を見送った。

 九州旅客鉄道(JR九州)は売上高3,295億円(同12.1%増)、営業利益39億円(前期は228億円の赤字)、最終利益は132億円(前期は189億円の赤字)となり、2期ぶりの最終黒字となった。不動産の売却益と鉄道旅客収入の緩やかな回復が寄与した。23年3月期の業績予想については、売上高3,814億円(同15.7%増)、営業利益290億円(同635.2%増)、純利益245億円(同84.9%増)としている。

【茅野 雅弘】

関連記事