スーパーゼネコン決算、「工事採算の低下」顕著に(前)
-
清水建設(株)
利益がさらに半減
22年3月期は売上高1兆4,829億円(前期比1.8%増)、経常利益504億円(同52.2%減)、当期利益477億円(同38.1%減)を計上。大型開発物件を売却したことにより、開発事業等総利益が増加したものの、工事採算性の悪化から減益となり、20年3月期比では173.7%の大幅減益となった。
大型建築工事で、VE提案による原価低減などから工事利益の改善を見込んでいたが、VE提案が当初の想定通りに採用されなかったこと、資材価格高騰の影響などから工程が逼迫したこと、鋼材などの物価上昇による原価増大などから、採算性の低下が顕著となっている。コロナ禍の影響で海外事業が大幅減益となったことも影響した。今期の経常利益は700億円と前期比増となる見通しだが、前々期比ではマイナス予想となっている。
中期経営計画<2019-2023>で掲げた非建設事業の強化方針に基づき、完全子会社の資産運用会社「清水建設不動産投資顧問」を設立。今秋には、オフィスや物流施設でポートフォリオを構成する私募リートの運用開始が予定されており、保有物件の売却による収益確保が期待されている。
【永上 隼人】
月刊誌 I・Bまちづくりに記事を書きませんか?
福岡のまちに関すること、再開発に関すること、建設・不動産業界に関することなどをテーマにオリジナル記事を執筆いただける方を募集しております。
記事の内容は、インタビュー、エリア紹介、業界の課題、統計情報の分析などです。詳しくは掲載実績をご参照ください。
企画から取材、写真撮影、執筆までできる方を募集しております。また、こちらから内容をオーダーすることもございます。報酬は1記事1万円程度から。現在、業界に身を置いている方や趣味で再開発に興味がある方なども大歓迎です。
ご応募いただける場合は、こちらまで。その際、あらかじめ執筆した記事を添付いただけるとスムーズです。不明点ございましたらお気軽にお問い合わせください。(返信にお時間いただく可能性がございます)関連キーワード
関連記事
2024年4月8日 14:102024年4月3日 15:002024年4月1日 17:002024年4月18日 10:452024年4月15日 17:202024年4月5日 17:402024年4月18日 10:45
最近の人気記事
まちかど風景
- 優良企業を集めた求人サイト
-
Premium Search 求人を探す
- 業界注目!特集
-
産廃処理最前線
サステナブルな社会を目指す
- MAX WORLD監修
-
パーム油やPKSの情報を発信
パームエナジーニュース