2024年04月26日( 金 )

ららぽーと開業で変わる!?博多SOUTHと南区・大橋(3)

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マンション中心に開発が旺盛な博多SOUTH

 周辺エリアの博多SOUTHでは、ららぽーと福岡の開業前から分譲マンションの開発が相次いでいる。

 たとえばららぽーと福岡に近接する那珂6丁目のヤマエ久野(株)福岡支店の跡地では現在、西日本鉄道(株)と大和ハウス工業(株)による分譲マンション「ブライトクロス博多」の建設が進んでいる。同物件はRC造地上14階建てのSOUTHとEASTの2棟で構成され、総戸数183戸(SOUTH118戸、EAST65戸)で、1DKから4LDKまでの21タイプ(専有面積:40.86m2~85.67m2m)の豊富なプランを用意。施工は松本・西鉄建設 建設工事共同企業体が担当しており、22年10月下旬の竣工予定となっている。

建設が進む「ブライトクロス博多」
建設が進む「ブライトクロス博多」

 ほかにも主な新規の分譲マンションの開発事例を挙げてみると、(株)ファミリーによる東那珂1丁目の「ファーネスト博多レヴィア」(RC造地上11階建て、総戸数81戸、22年5月下旬竣工予定)や、穴吹興産(株)による東那珂1丁目の「アルファステイツ東那珂」(RC造地上14階建て、総戸数91戸、22年9月下旬竣工予定)、(株)クレ・コーポレーションによる竹下4丁目の「アクタス博多グランミライ」(RC造地上14階・地下1階建て、総戸数169戸、23年5月下旬竣工予定)、(株)LANDICによる諸岡3丁目の「ASSOCIA 博多 諸岡 TERRACE(仮称)」(RC造地上11階建て、総戸数100戸、23年9月竣工予定)、(株)タイヘイによる板付5丁目の「サングレート博多イーエックス」(RC造地上9階、総戸数57戸、22年3月竣工)と、半道橋1丁目の「サングレート博多エクシア」(RC造地上13階建て、総戸数46戸、23年5月下旬竣工予定)などだ。

 前出の三和地所・立石代表によれば、ららぽーと福岡の開発が始まる前の7年間くらいは周辺で新規の分譲マンション開発がされてこなかったという。それがここに来て開発が相次いでいるのは、それだけららぽーと福岡の誕生が博多SOUTHに絶大なインパクトを与えたことを示している。

 こうした不動産ニーズを受けて、周辺の土地価格も急激に上昇。福岡市発表の「令和4年地価公示」において、ららぽーと福岡に近い標準地点の17年1月1日時点と今年1月1日時点での公示地価の価格推移を見てみると、「那珂1丁目118番」(建ぺい率:60・容積率:200)では10万7,000円/m2 → 15万2,000円/m2、「諸岡1丁目18番8外」(60・200)で9万5,700円/m2 →15万2,000円/m2、「諸岡1丁目19番5」(60・200)で14万4,000円/m2 → 25万5,000円/m2と上昇。いずれも高い伸び率を示している。

【坂田 憲治】

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