2024年05月07日( 火 )

ららぽーと開業で変わる!?博多SOUTHと南区・大橋(3)

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 また、マンション以外でも、筑紫通り沿いの福岡中央銀行・筑紫通支店が隣接地で建替え工事を進めているほか、ららぽーと福岡から筑紫通りを挟んで対岸にあるカガミ産業(株)(福岡市中央区)の五十川倉庫では解体工事が進められている。同倉庫の解体完了後には何らかの再開発がなされる公算が高く、ららぽーと正面という立地だけあって、注目を集めそうだ。

解体工事が進むカガミ産業・五十川倉庫
解体工事が進むカガミ産業・五十川倉庫

 なお、博多SOUTHに含まれる那珂校区や弥生校区などは、前出のコマーシャルモール博多やフォレオ博多といった商業施設=生活利便施設の充実もあり、もともと人口・世帯数の伸び率が高く、とくに子育て世帯からの居住人気が高いエリアだった。ららぽーと福岡(旧青果市場)の周辺こそ事業所やマンションが混在しているが、それ以外の竹下や諸岡などでは戸建を中心とした住宅街が形成されており、現在のようにマンション開発が旺盛ななかでも、依然として戸建住宅人気も高いようだ。ただし、前述の土地価格高騰などの影響もあり、状況は変わってきているという。

 「ららぽーと決定前であれば、仕様・規模で差はあるにせよ、1戸あたり3,400万円~3,600万円くらいがエリア内の相場でした。ですが最近は、1戸あたり4,500万円くらいまで上昇してきています。賃貸の家賃相場も上がってきていますし、ららぽーと効果で、人気の居住地になってきていますね」(ハウスドゥ 博多ミスト・白石拓一郎エージェント)。

 これまではどちらかといえば少し暗い閉鎖的なイメージだった博多SOUTHの印象が、ららぽーと福岡の開業によって明るく開放的なものに刷新された。その結果、居住人気はますます高くなってきているようだが、一方で居住ハードルも上がっているようだ。

【坂田 憲治】

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