2024年12月10日( 火 )

京セラ創業者・稲盛氏が逝去 90歳

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 京セラの創業者で名誉会長・稲盛和夫氏が24日午前8時25分、老衰のため、京都市伏見区の自宅で亡くなった。90歳。

 稲盛氏は1932年生まれ、鹿児島市出身。55年鹿児島大学工学部を卒業後、碍子メーカー勤務を経て、59年京都セラミック(株)(現・京セラ)を設立。代表取締役社長、代表取締役会長を経て、97年から取締役名誉会長(2005年からは名誉会長)を務めた。

 会社の組織を「アメーバ」と呼ぶ数人の集団に分け、各自に計画や目標を立てさせることで採算の最大化を図る「アメーバ経営」という経営手法などでも知られる。

 京セラをグローバル企業に育て上げたのみならず、1984年に電気通信事業の自由化に際し、第二電電企画(株)(現・KDDI(株))を設立、2010年には政府の要請に応じて日本航空(株)の会長に就任し、同社の再生に尽力した。

 1983年に若手経営者の勉強会「盛友塾(現・盛和塾)」を開塾、企業家の育成にも注力してきた。84年に私財を投じて稲盛財団を設立、国際賞「京都賞」を創設し、人類社会の進歩発展に功績のあった人を顕彰してきた。

 通夜および葬儀は近親者で行われた。後日、お別れの会が開かれる予定。

【茅野 雅弘】

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