2024年04月19日( 金 )

アビスパ J1昇格視界良好!

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
中村 航輔 選手<

中村 航輔 選手

 J2のアビスパ福岡は、8月15日(土)に2015明治安田生命J2リーグ第29節、ジュピロ磐田戦がホームのレベルファイブスタジアムで開催され、2-0のスコアでアビスパが快勝した。この勝利でアビスパは、13勝7敗9分勝点48のリーグ第5位に浮上し、J1昇格の3位以内が射程圏内に入った。

 リーグ第1位の大宮アルディージャが21勝4敗4分勝点67で独走となっているものの、2位のジュピロ磐田(15勝8敗6分勝点51)、3位東京ヴェルディ(14勝8敗7分勝点49)、4位セレッソ大阪(勝敗分および勝点はアビスパと並ぶ。得失点差が15)で2位の磐田以下は混戦模様である。アビスパもこれからさらに厳しさを増す試合の連続である一方、名門の磐田に勝利したことによってJ1の自動昇格への視界が良好となった。

 ホームのレベスタに8,715名(Jリーグ公式記録より)の観客を迎え、天候もフットボールにフィットする良いコンディションで迎えられた。アビスパの戦いぶりは、前節より一層進化されたものであった。磐田に対する緻密なスカウティングと、それを基にした準備とトレーニングが入念に実践されたことが示された試合であった。
 アビスパは、前節よりサイドに選手を増やしたシステムを採用し、磐田への対策を講じた。それでも磐田の破壊力抜群の攻撃で度々アビスパの守備を崩した。そのなかで、アビスパGK中村航輔選手の好守備によりゴールを守り、前半が終了。後半に入りアビスパの攻撃のギアが入り出し、58分に鈴木惇選手、85分に途中交代でフィールドに入ったFW坂田大輔選手がそれぞれ得点を挙げた。
 アビスパは、パスワークを駆使したボールボゼッションを大切にしながらサイド攻撃で切り崩すことで、活路を見出した。この試合でも、好調のMF金森健志選手とFWウェリントン選手のパフォーマンスがアビスパの攻撃をけん引した。また、得点を挙げた鈴木選手、坂田選手も常に良好なパフォーマンスを披露しており、特に坂田選手は切れ味鋭いラン&パスを見せ、かつ周辺視野の広いジャッジでの動きで、アビスパのチャンスメーカーとしての役割を果たしてきた。
 おそらく坂田選手は、戦法上で途中出場となっているが、スターターとして出場できる実力は十分にある。

 アビスパの攻撃力は前節より増して上昇してきている。一方守備は、零封したものの前半は、磐田の攻撃に押され気味であった。守備陣の連携・連動について再度修正と確認を次の試合に向けて綿密に行うべきであろう。現況に満足することなく、まだまだ進化するアビスパ。次の試合も、持ち味のハードワークを生かした試合で、観衆を魅了してほしい。

【河原 清明】

 

関連記事