「ビーロット大名ビル」が完成、大名・赤坂でオフィスビル投資続々
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2022年12月、「福岡大名ガーデンシティ」が竣工を迎える。「旧大名小学校跡地活用事業」として19年12月に着工した同プロジェクトでは、九州初進出のラグジュアリーホテル「ザ・リッツ・カールトン福岡」や日本初進出の商業店舗など、グローバルビジネスを呼び込むための高機能な複合施設が整備される。
保有不動産は395億円(9月末) 福岡にも積極投資
福岡エリアで積極投資を進める不動産会社の(株)ビーロット(東証プライム)。同社が投資する「ビーロット大名ビル」(大名2丁目)が10月に竣工した。地下鉄空港線・赤坂駅から徒歩4分、天神駅からも徒歩10分にあり、福岡大名ガーデンシティからは直線距離で約250mに位置する。
同社・福岡支社長・江崎憲太郎氏は、「大名および天神は今後さらなる発展が期待されるエリアです。このような立地特性の高いエリアでのオフィスビル開発は不動産投資商品として希少性が高いと判断し、本プロジェクトに着手することとなりました。当社では、地域の金融機関さまにご支援いただき、22年9月末時点で80億円超を福岡に投資しております。地域活性化の一助となれるよう、プロジェクトを進捗させています」と話す。
江崎氏は、地域密着での社会貢献をモットーに福岡エリアで約20年以上、不動産取引を行ってきた。これまでの得意分野は、機能性・収益性・デザイン性など細部にまでこだわったデザイナーズ新築マンションの開発だったが、大名や天神の再開発をきっかけに、近年ではこれまでのノウハウを駆使したオフィスビルも手がけている。
「長期的なテナント満足」狙う 仕掛け・工夫ある不動産開発
ビーロット大名ビルは1フロア最大約93坪を使用することができ、4分割することができる仕様となっている。最上階には共用の吹抜テラスが設けられ、気候の良い時期には大開口サッシを開けることで、吹抜テラスと屋内をつなげることも可能だ。「手がけた不動産は商品として、将来的に投資家や富裕層の方に売却をしますが、基本的には賃貸管理などのアフターフォローも当社で行わせていただく予定です。短期ではなく、長期でテナントが満足してくれるような仕掛けや、街並みに寄与する工夫を心がけ不動産づくりを行っています」(江崎支社長)とのこと。ビーロットと江崎氏の福岡エリアでの今後の活躍を期待したい。
【永上 隼人】
ビーロット大名ビル
所在地:福岡市中央区大名2-2-13
竣 工:2022年10月
用途/構造:事務所・店舗/鉄骨造 地上9階建
敷地面積/延床面積:723.50m2/3,286.33m2江崎支社長の言葉通り、ビーロットでは大名の隣町・赤坂1丁目でも開発用地を取得しており、こちらでも9階建ビルの開発を計画中。地下鉄空港線・赤坂駅から徒歩5分の立地を生かした開発となる予定で、しばらくはコインパーキングとして運用される。
22年7月には、同じく赤坂駅から徒歩1分にある8階建のオフィスビルを取得。建替えではなく、バリューアップを行い、将来的には売却する方針のようだ。赤坂駅徒歩1分のオフィスビル(旧・赤坂有楽ビル)
所在地:福岡市中央区赤坂1-13-10
竣 工:1992年11月
用途/構造:事務所・駐車場/鉄骨鉄筋コンクリート造 地上8階建
敷地面積/延床面積:769.18m2/3,499.41m2月刊誌 I・Bまちづくりに記事を書きませんか?
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