2024年05月14日( 火 )

久留米市議会最大会派が分裂

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

久留米市議会 イメージ    統一地方選挙で改選された久留米市議会(定数36)の新会派・団体構成が明らかとなったが、結成以来の14年にわたる最大会派で原口剣生自民党県連会長に近い保守系の「明政会議員団」(改選前12人)が分裂し、同じく保守系で鳩山二郎衆議院議員に近い「久留米たすき議員団」が最大会派となった。

 久留米市議会では、3名以上で会派を結成でき、2人以下は団体という扱いになる。8日に6会派と2団体が議会事務局に届け出を行った。

 旧明政会は、原口新五市長が市議時代に所属していたこともあり、昨年1月の市長選で同氏を応援していた。今回、「きずな議員団」と「立志会議員団」とに分かれ、新人議員を加えてそれぞれ6人ずつの会派となった。市議会関係者によると、「久留米市は広域で地盤が重複する議員が多い。議会運営上、4つある常任委員会の委員長ポストは最大会派がすべて獲得できるわけではなく、それぞれ思惑が絡んでいるのではないか」という。

 明政会の分裂により最大会派となった「久留米たすき議員団」は、今回の市議選に立候補せず引退した議員や立志会に移行した議員もいたものの、新人議員の加入で7人による最大会派となった。このほか、公明党議員団は6人、リベラル系のみらい久留米議員団、保守系の緑水会議員団は4人で、以上が交渉会派。日本共産党久留米市議団は2人で団体となる。

 今回初当選した日本維新の会公認議員は、団体として日本維新の会を結成した。なお、同じく初当選の参政党公認の議員は立志会に参加した。

 正副議長選挙は、15日召集の臨時議会で行われる。

【近藤 将勝】

関連キーワード

関連記事