熊本23年地価公示、中心市街地では濃淡も
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ここで県内の価格上位を見てみよう。1位は「熊本市中央区下通1-3-7」で他を大きく引き離す237万円/m2となったが、前年からは1.3%下落した。下通商店街内にあり、21年5月からは空室となっている。県下随一の繁華街であり、コロナ禍の影響で繁華性・収益性の低下が指摘されるが、現在はやや回復傾向にある。2位の「熊本市中央区下通1-12-29」、3位の「熊本市中央区上通町4-14」は1位と同じくアーケード商店街内にあり、こちらもコロナ禍で市場には不透明感があり、一部様子見の状態が継続している。とくに3位の地点は前年比4.6%の大幅下落となった。
4位の「熊本市中央区新市街1-28」は、アーケード商店街に接しながらも、サクラマチクマモトとも近く、希少性の高さから前年と同価格を維持した。5位の「熊本市中央区花畑町12-8」は4位と同じくサクラマチクマモトと近い立地にあり、飲食店舗が集積している。近年のホテル竣工など周辺地域の発展もあり、コロナ禍の終息後には早期の需要回復が期待されるエリア。こちらも横ばいとなった。
6位の「熊本市中央区中央街4-25」も中心市街地にあり、周辺はオフィスビルや店舗のほか、駕町通り沿いには小規模な商店街もある。こちらもコロナ禍で様子見されているエリア。7位となった「熊本市中央区安政町4-19」は、国道3号線沿線にオフィス・マンション・ホテル・駐車場など多様な土地利用が見られるエリアにある。オフィスビル需要は高いものの、売買件数は少ないが、成約価格は高値を維持。マンション用地としての需要もあり、前年比2%以上の上昇となった。8位となった「熊本市中央区辛島町4-35」は、4位・5位と同じくサクラマチクマモトに近い立地にあるほか、7位と同じく多様な土地利用が進むエリアとして需要が高いことから、前年比3%上昇となった。9位「熊本市中央区草葉町4-20」、10位「熊本市中央区上林町1-25」はいずれも熊本城東側にある容積率600%の商業地域。大型オフィスビルの竣工があるなどオフィス需要が高く、どちらも2%以上の上昇となった。
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