2024年04月19日( 金 )

安倍暴政打倒するために次期衆参両院

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 NETIBでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。本日は、日本政権を握る者は米国、官僚、大資本であって、肝心の主権者が除外されており、民意によって支えられていうものではないことを警告する、10月7日のブログを紹介する。


 安倍政権が内閣改造を実施した。
 2012年12月に発足した第2次安倍政権が発足してまもなく丸3年を迎える。2012年まで7年連続で首相交代が続いたが、2012年からは政権交代が生じていない。
 理由は単純だ。政権与党が衆参両院の過半数議席を確保していることだ。衆参両院の過半数議席を確保すれば政権が窮地に追い込まれることは基本的にない。
 2013年の参院選の際に、メディアが「ねじれの解消」を叫んだ理由がここにあった。2010年の参院選の際に、民主党が勝利していれば、やはり「ねじれ」は解消したのだが、このときに「ねじれの解消」を唱えたメディアは存在しなかった。

 2009年の鳩山政権はマスメディアの総攻撃に遭ったが、第2次安倍政権はメディアの全面擁護に支えられている。その違いがどこから来ているのか。本質を掴んでおなかければならない。

 政権とは政治権力である。権力を活用することによって巨大な利権が生まれる。この利権を確保、維持しようとするために、利権の恩恵に浴する勢力が、政権を握って離さないのである。日本の政治権力を握ってきた三つの勢力がある。

 米国、官僚、大資本、である。米官業が支配する政治。この構造を死守しようとする意思が米官業に存在する。2009年に誕生した鳩山政権がメディアの総攻撃を受けて破壊されたのは、この政権が米官業の利権構造を破壊しようとしたからである。
 米国は米国の命令に従う日本を維持することを至上課題とする。官僚は官僚天下り特権の死守する。大資本は政治献金を通じて政治を支配する構造を死守しようとする。これを破壊しようとしたのが鳩山政権であった。そのために、鳩山政権は集中攻撃を浴びて破壊された。
 あれから6年の時間が経った。安倍政権は衆参両院の過半数議席を盾に、暴虐の限りを尽くしている。憲法破壊の戦争法を強行制定し、そんなことは忘れたかのように、内閣改造にうつつを抜かしている。
 大事なことは、このような現実に対して、主権者がどのように判断するのかである。
 原発、憲法、TPP、基地、格差の重大問題に対する安倍政権の基本政策に賛同するなら、現状を放置しても構わないだろう。

 しかし、これらの基本問題に対する安倍政権の政策路線に断固反対と考える主権者は、現状を打破する方策を見出さなければならない。
 何よりも力の源泉は、国会議席の構成である。安倍政権は衆参両院の過半数議席を盾に暴虐の限りを尽くしている。
この議席数こそ「悪徳の力」の源泉である。
 しかし、その議席数が、主権者の幅広い支持に支えられているものではないことが重要である。
 安倍政権与党に投票した主権者は、全体の24.7%に過ぎない。4分の1の民意にしか支えられていないのである。
 安倍政権の基本政策に反対する主権者が主権者全体の4分の1を上回るなら、理論的に、安倍政権を打倒することが可能になる。この真実を見つめ、主権者の力を結集して、一日も早く安倍政権を打倒しなければならない。
それは十分可能である。
 そのために、主権者が立ち上がり、行動を始動する。

 オールジャパン平和と共生、総決起集会に一人でも多くの主権者の結集をお願いしたい。
また、本ブログに併設されるメルマガについても、ご高読をお願い申し上げたい。

※続きはメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」第1263号「安倍暴政打倒するために次期衆参両院選に勝つ」で。


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・植草一秀の『知られざる真実』

 

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