2024年04月15日( 月 )

ビーエイトシー、M&Aで給食事業を承継~障がい者雇用の促進に弾み

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 福岡を拠点に福祉事業を展開するB∞C(ビーエイトシー)グループの1社で、障がい者の「学び」「仕事」「暮らし」をワンストップで支援する(株)ビーエイトシーは3月1日、日食システム(株)(本社:糸島市)から給食事業を承継した。日食システムは主に福岡市西区の病院、福祉・老健施設を取引先に給食受託サービスを展開しており、相乗効果の発揮が期待される。

左:(株)ビーエイトシー代表取締役 島野 廣紀氏
中:福岡県事業承継・引継ぎ支援センター マッチングコーディネーター玉井 省吾氏
右:日食システム(株)代表取締役 松本 謙二氏

 今回のM&Aの経緯について、ビーエイトシーの島野代表は「当社は福岡市西区でひだまり事業所(就労継続支援A型)を運営しており、西区を中心に複数の取引先を持つ日食システムさんとは連携が取りやすく、お互いの事業特性から相乗効果も発揮しやすいのではないかと考え、M&Aの提案をお受けすることにしました」と話す。

 B∞Cグループには給食事業との相性も良い、弁当製造の那珂川キッチンや水産加工の(株)福岡丸福水産も名を連ねており、「惣菜にパンやスイーツ、魚の切り身やフライまで自社で準備できるため、原材料費の高騰が経営を圧迫している日食システムさんの状況を、少なからず緩和できるのでは考えています」(島野代表)と、承継した給食事業の再生と発展に自信をのぞかせる。

 事業譲渡を決断した日食システムの松本代表は「給食事業を主軸に温浴事業などにも取り組んでいましたが、コロナ禍を経て給食事業に注力していく方針を固めました。一方で、今年設立10周年という節目を迎えるにあたり、将来を見据えた事業承継についても考えるようになりました。関係各所にご相談させていただくなかで、M&Aを活用するのが一番良いのではないかと結論付け、給食事業との相乗効果が見込め、なおかつこれまで承継した事業の収益力を着実に伸ばしている、ビーエイトシーさんが最適だと考え、事業譲渡の運びとなりました」と話す。

 当面の目標として、ビーエイトシーの島野代表は「まずは原材料費の高騰など、市況の変化で毀損された給食事業の基盤を再構築する必要があります。これまでは日食システムさん1社の企業努力で対応されていましたが、これからはB∞Cグループ各社のノウハウを生かした取り組み、お客さまへの提案が可能になります。単なる価格交渉ではなく、お客さまの方から歩み寄ってもらえるような、付加価値の高い商品・サービスを提案していきます」と意気込みを語る。

    障がい者を企業の“戦力”にとの思いのもと、働く場の提供に尽力するB∞Cグループ。日食システムとのM&Aの成立により、障がい者雇用の門戸がさらに広がっていくことを期待したい。

玉井 省吾福岡県事業承継・引継ぎ支援センター マッチングコーディネーターの話

 「今回の案件は、中小企業活性化協議会が行っている再生計画策定支援の案件であり、債務免除など取引金融機関の理解、協力が必須でした。時間も限られるなか、最終的に金融機関の同意を得ることができ、無事事業譲渡を完了することができました。シナジーの実現によって企業価値を向上させるためにも、島野、松本両代表の信頼関係構築が非常に大切になりますので、引き続きPMIを通じて、微力ながら支援してまいります。今後も福岡県事業承継・引継ぎ支援センターマッチングコーディネーターとして、福岡県下の第三者承継の支援に注力していきます」

<COMPANY INFORMATTION>
(株)ビーエイトシー

代 表:島野 廣紀
所在地:福岡市博多区博多駅前2-17-25
設 立:2023年10月
資本金:500万円
公式YouTubeチャンネル:「ビーエイトシーグループテレビ」 

(株)日食システム
代 表:松本 謙二
所在地:福岡県糸島市前原駅南1-26-11
設 立:2014年6月
資本金:500万円

【代 源太朗】

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