台湾遊園地火災の主催者を起訴
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台湾北部・新北市の遊園地「八仙水上楽園」で6月、イベント開催中にカラーパウダーに引火して12人が死亡、約500人がやけどなどのけがをした火災で、士林地方法院検察署は16日、舞台周辺の「照明器具の高熱」で、パウダーに引火したことが火災の原因と断定、業務上過失致死罪などで、イベント主催会社・玩色創意国際の代表を起訴した。
会場を提供した遊園地の代表など8人については、違法行為はなかったとして嫌疑不十分で不起訴処分とした。不起訴処分者に対しては、被害者の家族らが「責任者はみな罪を受けるべきだ」と怒りの声を上げている。
カラーパウダーはコーンスターチなどを着色した粉で、イベントやショーを盛り上げるために使用される。このイベントでも大量に噴射され、それが照明器具内部に入り込んだことで、瞬時に燃え広がる「粉塵爆発」を起こしたとされている。照明の内部は1,000度以上の高温になっていた可能性もあるとされた。台湾メディア関係者は「事故発生以来、台湾では過激な演出が少なくなった。過激な演出をしても、一般参加者が撮影・投稿することで査察に入られ、処分を受けるので、踏み込んだ過剰演出ができなくなった」と話す。なお、イベント会社代表は引火の危険性を自社のスタッフに周知しておらず、会場を提供した遊園地側にも違法行為はなかったとしている。
台湾の衛生福利部は、事故に遭った人は、70人以上が現在も入院中で、10人程度が危篤状態にあると発表している。
【杉本 尚丈】
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