軽薄総理候補・玉木雄一郎代表の取材妨害~政権忖度の牛田元アナを徹底ガード

「日本政治史上、玉木雄一郎代表ほど軽薄な総理候補はいただろうか」という疑問がわいてきたのは、メーデー開催日の4月26日。国民民主党の参院選東京選挙区予定候補の牛田茉友・元NHKアナに「日曜討論の安倍元総理のフェイク発言――」と声を掛けた瞬間、近くにいた玉木代表が間に割り込んで「この人、相手にしなくていいですから」と取材妨害をしたときのことだ。そして、玉木代表はこう大声で叫んだ。
「出入り禁止になるから気をつけてよ。横田さん、出入り禁止になるよ。出入り禁止になっているのだから、これ以上、騒がないで」
都合の悪い質問をする記者の排除(差別的報道対応)によって不都合な真実が広まることを防ぐというのが、国民民主党の世論誘導術だ。
牛田元アナには野党予定候補の資質に疑問符がつく過去があった。日曜討論の司会者だった2019年1月6日、辺野古新基地建設に関する安倍首相(当時)のサンゴ移植フェイク発言を目の前で見逃す(聞き流す)大失態を犯したのだ。
19年1月15日の本サイト記事「安倍政権のサンゴ移植フェイク発言~怠慢司会者の罪『ボーっと仕事してんじゃねーよ!』」で、次のように紹介したのはこのためだ。
「NHK人気バラエティー番組『チコちゃんに叱られる』の決め台詞で、『ボーっと生きてんじゃねーよ!』と一喝されそうなのが、1月6日放送のNHK日曜討論の司会者を務めた伊藤雅之・解説副委員長と牛田茉友アナだ。新年最初の日曜討論で安倍首相は辺野古問題について約2分半も話し続け、大嘘のサンゴ移植や絵空事の普天間基地危険性除去を並べ立てたのに、『事実誤認ではないか』といった質問さえしなかったのだ。
安倍首相の嘘を交えた政治的宣伝(プロパガンダ)を聞き流した“官邸広報官”のような司会者2人の職務怠慢の結果、『報道は事実を曲げないですること』などを定めた放送法違反の安倍首相サンゴ移植フェイク発言(ニュース)が、公共の電波を使って全国の視聴者に発信されてしまった」
政権忖度姿勢が染みついているように見える牛田氏は、与党から出馬するならまだしも、政権をチェックする野党予定候補には相応しくないのではないか。国民民主党の候補者選考過程で問題視されなかったのか。こうした疑問から、メーデー会場前での街宣を終え、玉木代表の到着を待っていた牛田元アナにまず次のような声掛け質問をした。
――日曜討論の安倍総理サンゴ移植フェイク発言、見逃されましたよね。問題にならなかったのですか、候補者選考のときに。
牛田元アナ(以下、牛田) 見逃したわけではないです。
――何も反論しなかったではないですか。(参院選東京選挙区の)野党候補として疑問符がつくのではないですか。権力に忖度するのではないですか。
牛田 無言のまま立ち去り始める。
――権力に忖度する資質ではないですか。(安倍首相サンゴ移植フェイク発言の)検証番組、訂正番組をつくっていないではないですか。
スタッフ 街頭演説をしているのですみません。(質疑応答打ち切り)
ここでは、玉木代表ではなく別のスタッフに質疑応答を打ち切られたが、「見逃したわけではない」という回答を引き出すことはできた。そこで、メーデー会場の国民民主党ブース(テント)で牛田元アナを発見、二回目の声掛け質問をした途端、冒頭で紹介した通り、隣で全国各地の地酒販売をしていた玉木代表が駆け寄り、取材妨害を始めたのだ。
これに対して私は「取材妨害じゃないか。妨害をしないで」と玉木代表に抗議する一方、逃げ回る牛田元アナにこんな声掛け質問を続けた。
「フェイク発言、見逃したではないか。安倍総理のサンゴ移植(フェイク発言)」「野党候補として資質、問題あるのではないか。(候補者選考で)問題にならなかったのか。さっき反論したと言っていたが、どう反論したのか。日曜討論の安倍総理のサンゴ移植フェイク発言」。
しかし、玉木代表は「相手にしないで」と忠告して徹底防御、スタッフも「テントのなかに入って」と誘導して牛田元アナは一言も答えないまま、私から離れて行った。
そこで玉木代表にも「当時の記事にもなっている。事実確認をしないのか、牛田さんの問題発言。安倍総理のフェイク発言見逃したではないか」と問い質したが、「言っている意味が分からないから」と奇声を発しながら「出禁」と連呼し始め、私の質問に答えようとしなかった。
なお都合の悪い質問に対して「出禁」を持ち出して答えないのは玉木代表の得意技のようだ。メーデー2日前の4月24日、蒲田駅前での街宣を終えた玉木代表に声掛け質問をした時も、同様の対応をしたのだ。
――(玉木代表の街宣で実現を訴えた)ガソリン減税、政権交代したほうが早かったのではないか。政策実現やるやる詐欺ではないか。牛田さんのサンゴ移植フェイク発言見逃し、調べてください。野党候補として資質に欠くのではないか。(日曜討論で)安倍さんのサンゴ移植フェイク発言、見逃した。問題になっている。
玉木代表(以下、玉木) 横田さんの他のメディアの皆さんへの迷惑のかけ方のほうが問題で、だから出禁になる。出禁を受けないように態度を見直すべきだと思います。
――どこが(ほかのメデイアの)迷惑なのか。具体的に言ってください。
玉木 (フリーの)堀田さんにも怒られていたではないか。
――(堀田喬記者が)質問を遮ったからですよ。事実を確認してください。
国民民主党の出禁(会見参加不可)については、以下の本サイトの記事などで榛葉幹事長と堀田記者が共謀してルール違反をでっち上げたと指摘している。
「榛葉幹事長“首謀”による国民民主党の会見締め出しを擁護するメディア」(2024年12月20日)
「小池知事とうり2つ、国民民主党の記者排除」(2024年12月11日)
「批判的発信を続けたら国民民主党が記者排除(会見締出し)」(2024年12月10日)
これらの記事で紹介した「2024年11月1日の榛葉幹事長会見」の動画を見るだけで玉木代表は、私の出禁の理由となった「ルール違反」のデッチ上げを確認できるのに、それすらやろうとせず、事あるごとに「出禁」と繰り返しているのだ。軽薄かつ怠慢な玉木代表は、総理候補の資質に欠くとしか私には見えないが、参院選までにどこまで化けの皮が剥がれるのかが注目される。
【ジャーナリスト/横田一】