高島福岡市長、参政・神谷代表に特区は「外国人優遇ではない」と反論

 参政党の神谷宗幣代表が参院選の演説で「金融・資産運用特区」について「他力本願な政策は駄目だ」と述べたことについて、高島宗一郎福岡市長は、神谷氏に反論したと5日の定例会見で明らかにした

 神谷氏の発言は、7月12日に福岡市中央区の警固公園で開かれた参院選の演説会において、「誰も挑戦しなくなった。そして挑戦する外国人を呼んで来ようですよ。この福岡も、そういう特区になっている。外国の金融や外国の企業を呼んできて。外国人の力でね、日本の経済をもっと、良くしてもらいましょうみたいな。そんな他力本願な政策は駄目だ」と訴えたもの。

 高島市長は「『金融・資産運用特区』は、福岡のスタートアップに対して、エンジェル投資家が投資をする際の投資比率の話で、日本のスタートアップを応援する内容であり、外国人を優遇するような内容ではない。その事実関係についてファクトについてお伝えした。電話して言いました。たまたまYouTubeで見つけたので、『あなたこんなこと言っているけど、違うよ』と」と説明したという。

 高島市長は、以前、神谷氏が中心となって結成した超党派の若手地方議員ネットワーク「龍馬プロジェクト」(総務省に届け出ている政治団体)と関わりがあり、資料に写真付きで紹介されていたこともある。現在は同会と距離を置いているようだ。

 高島市長によると、神谷代表は、特区の趣旨を理解し、「日本の人が日本の企業に投資しやすくなるというのは大歓迎だ」と述べたという。また「選挙期間中だったため、神谷代表に訂正などは求めなかった」としている。

【近藤将勝】

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