広東省で大規模土砂崩れ
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広東省深圳市で12月20日、大規模な土砂崩れが発生し、100人近い行方不明者が出ている。国土資源省は、違法に積み上げられた大量の建設残土が崩壊し、流れ出したのが原因とされていて、「人災」であるという調査結果を報道陣に明らかにした。深圳市ではここ数年で、都市の再開発や鉄道建設が加速し、残土の処理場が不足していた。土砂崩れが起きた現場は認可の使用期限が切れた残土置き場で、土砂は100メートル近くの高さまで不法投棄され積み上げられていたという。
台湾メディア関係者は「土砂の不法投棄は、業者と地方行政の癒着など『政治腐敗』とも関連し、批判を招きそうだ。これまでの政権なら『天災』と発表していたであろうが、習近平政権になってからは、ネガティブ要素も発表する傾向にある。天津の爆発事故も同様で、中国では『人災』とされる事故も少なくない。『膿を出し、癒着を減らす』というのが習政権の基本方針で、今回も方針に沿っている」と指摘する。
中国中央電視台(CCTV)も、事故の救出活動現場から中継を行うなど大々的に報じている。国の消防当局は、約3,000人態勢で救助捜索活動を続けているが、土砂が多量で難航しているという。
【杉本 尚丈】
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