【予告】福岡市長選を控え福岡市政に10の提言

 任期満了にともなう福岡市長選まであと9カ月となった。現在、市議会では2月・3月定例会が行われている。高島宗一郎市長は4期目であるが、次期市長選に対する表明は行っておらず、その去就に注目が集まっている。

 全国からも福岡市は「成長を続ける都市」として注目されているが、課題も少なくない。そこで当社は、これから福岡市政に対する10の提言を行い、市政改革を世に問うこととした。市長は160万人福岡市民のトップである。是々非々であるべきだが、苦言を呈したい点もある。

 現在の高島市政に対する問題点を踏まえた改革10項目は、インフラ整備や議会との関係、社会福祉政策など多岐にわたる。有識者にもご提言いただく予定である。
※項目の順番は変更されることもあります。

福岡市政改革の10項目

(1)2017年、空港運営の民間委託事業者には「断固として出資しない」という姿勢を示していた。しかし、最近は概算で千数百億円をかけ、市営地下鉄の国際線までの乗り入れを推進。
(2)「配る福祉から支える福祉へ」の転換を謳った18年の保健福祉総合計画により、17(平成29)年度には「敬老祝い金」を廃止したが、その後には「子どもの習い事支援」「新生児へのオムツやミルクの配布(あんしん定期便事業)」など、配る福祉を盛大に展開。子ども政策は重要だが最近は市長会派からも、「さすがにバランスが悪く、高齢者への配慮が必要」という声が聞かれる。
(3) 毎年変わる市政の重要テーマ。市長が新年度予算の記者発表をするたびに「温もりと彩り(2022)」「強くて優しい福岡(2024)」と見出しが変わる。目下の2026年度予算は目玉施策がみられない。
(4) 麻生太郎・安倍晋三元首相らとの交流から「自民党の市長」という印象があるが、政策は大阪維新の受け売りや二番煎じが多く、維新市議から評価は高い一方で、自民市議からは反発が強い。高島氏のリベラル色の強さを指摘する声もある。
(5) 県知事が出席している会合にも、欠席することが少なくない。中韓の領事館関係でも見かけない。また、市内の水の3分の1を依存する筑後川水系の恵みに感謝するイベントへの出席がみられなかった。
(6) 大博通りのロープウェイ構想が市議会の反対で見直しとなったが、地下鉄箱崎線と西鉄貝塚線の直通運転や、西鉄井尻駅周辺の高架化事業など自民党市議の地元案件につき、「費用対効果」を盾に実現困難としていたが、一転して前向きな検討に転じる。箱崎線と貝塚線の直通運転は、水面下で西鉄と事業手法について大筋で合意しているとされる。
(7) 公務外の行動について、市長にもプライベートはあるが、安全面などを考える必要がある。
(8)市政報告会のチケットの庁内での取扱いについて疑義がある。
(9)地下鉄で流れる市長のアナウンスについて市民から苦情が聞かれる。
(10)公職にある立場の者としての姿勢は適正なのか。

【近藤将勝】

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