前田市長が語る、下関市・都市政策の現状と将来

下関市長 前田晋太郎 氏
下関市長 前田晋太郎 氏

 下関市は、ふくに代表される全国的な食のブランド、壇ノ浦や巌流島などの歴史資源、角島や豊田のホタルなどの豊かな自然、そして関門エリアの景観を有しています。また工業都市としても、造船所や大手企業の主力工場が多く立地しており、これらの多様な資源を結びつけることで、下関は可能性をさらに高めていける都市であるといえます。

 2026年度の最重要施策の1つとして、下関駅前エリアにおいて官民連携による施設のリニューアルなどの検討を行い、築物の除却費用の一部を補助する「まちなかリビルド支援補助金」といった、中心市街地の魅力の向上や新たな賑わいの創出を目指してまいります。

 ウォーターフロント整備としては昨年8月に市立水族館である海響館をリニューアルオープンし、25年12月に星野リゾート「リゾナーレ下関」が開業するなど、賑わいの創出に向けて取り組んでまいりました。その結果、国際認証団体「グリーン・デスティネーションズ」による「世界の持続可能な観光地TOP100」に関門エリアとして選出され、さらに「デスティネーションマネジメント部門」で第3位(国内初)に選ばれました。「リゾナーレ下関」も「TIME」誌において「2026年 世界で最も素晴らしい場所」に選ばれるなど、世界的にも注目を集めるエリアに成長しました。

 唐戸市場は、01年に開業して以来、市民の台所として、また観光名所として親しまれてきましたが、老朽化が進んでいるため複数年度をかけてリニューアルを進めます。昨年とりまとめた基本構想に基づき、市場内の事業者の意見も踏まえ、今年度中により詳細な基本計画を策定する予定です。

下関市役所
下関市役所

 下関医療圏における持続可能で良質な医療提供体制の確保に向けて、「下関市立市民病院」と「下関医療センター」を統合し、新病院を整備することとしています。今年度は病院の設計施工者の選定に向けた準備を進めるとともに、建設地周辺の環境整備に向けた都市再生整備計画の策定に取り組むところです。

 ほかに、「For Kids For Future」のスローガンの下、保育園、認定こども園などの就学前施設を利用する3歳以上児の給食費や病児保育の利用料の無償化、さらに3人以上の多子世帯への応援金の給付など、強力な子育て支援を実施します。

 また、火の山公園の再整備を進めており、昨年11月にアスレチックエリア、今年5月に展望デッキ「ヒノヤマリング」をオープンしました。今後は、キャンプ場、パルスゴンドラ、屋内展望施設を順次整備する予定です。

 さらに、バス・タクシー事業者への支援拡充のほか、配車のルートや時間を柔軟に対応できるAIオンデマンド機能を備えた生活バスの利用拡大など、利便性の高い安定した公共交通サービスを提供するための取り組みを行います。

 今後も、市民の誰もが住みたい、住み続けたいと実感し、若者世代が、挑戦し活躍できるまちへと進化を遂げるよう、5年、10年先を見据えた取り組みを、強い情熱をもって推し進めてまいります。

下関市長  前田晋太郎

記者募集

月刊まちづくりに記事を書きませんか?

福岡のまちに関すること、建設・不動産業界に関すること、再開発に関することなどをテーマにオリジナル記事を執筆いただける方を募集しております。

記事の内容は、インタビュー、エリア紹介、業界の課題、統計情報の分析などです。詳しくは掲載実績をご参照ください。

記事の企画から取材、写真撮影、執筆までできる方を募集しております。また、こちらから内容をオーダーすることもございます。報酬は別途ご相談。
現在、業界に身を置いている方や趣味で建築、土木、設計、再開発に興味がある方なども大歓迎です。
また、業界経験のある方や研究者の方であれば、例えば下記のような記事企画も募集しております。
・よりよい建物をつくるために不要な法令
・まちの景観を美しくするために必要な規制
・芸術と都市開発の歴史
・日本の土木工事の歴史(連載企画)

ご応募いただける場合は、こちらまで。不明点ございましたらお気軽にお問い合わせください。
(返信にお時間いただく可能性がございます)

法人名

関連記事