2024年04月30日( 火 )

我が教育人生の集大成、4年制大学設置へさらに前進(後)

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学校法人 宮田学園グループ
宮田 道郎 学園総長

多彩な教育プログラムで定員大幅増へ

kurokiasuka 今年、西日本国際教育学院は780人から926人へ増員申請中であり、また国際貢献専門大学校は360人から700人へと、総定員を増やしている。このご時勢に、これだけの学生を確保できていることに対して、宮田学園総長は「一日一日こつこつとやってきた結果がようやく実ってきて、現在の定員増につながっています。何事も正攻法でやっていけば、成果が出てきます」と話している。

 入学定員を今年倍増させている国際貢献専門大学校だが、多彩な教育プログラムも人気の1つだ。今夏、国際的に活躍しているソプラノ歌手を講師として招聘した。歌手ならではの正しい発声法と呼吸法を授業に取り入れることで、学生たちの日本語の上達が見込まれるだろう。また、「礼に始まり礼に終わる」という日本の伝統武術「空手」の授業を取り入れ、留学生に日本特有の礼儀作法を通して公衆道徳などの実社会に出て必要なマナーを学ばせる授業や、実際の企業での職場体験など、独自のカリキュラムはますます増えている。

 そして、来年度から4年制コースも設置する予定だ。4年制コースを卒業すれば、「高度専門士」の称号を得られることになる。「高度専門士」は、日本では、大学卒業者とほぼ同等の称号とみなされる。法務省のデータによると、留学生の就職率は全体で2割程度にとどまっていて、日本の学生に比べるといまだ厳しい状況にある。そうした状況下においても、国際貢献専門大学校の希望する留学生の就職率は100%を達成し、世間と比較しても群を抜いている。この数字は、宮田学園がこれまで地元企業とのネットワークを着々と築いてきた証と言えるだろう。また、9月28日にはICC国際交流センター内で「国際貢献専門大学校玉川教室棟新築工事起工式」が行われた。校舎の規模を拡大し、4年生コースを設置することで、社会としての評価もさらに高まり、留学生の就職に関しては、より良い数字が期待できそうだ。

夢を叶えるための「一貫教育」を推し進めていく

karate 昨年は、西日本国際教育学院で学んだ学生のおよそ8割が、グループ校の国際貢献専門大学校に入学した。グループ校への入学はメリットも大きい。まず、グループ校推薦では、成績などに応じて、学費が減免されるので、金銭的なメリットが大きい。経済面だけでなく、精神面でもメリットも多々ある。慣れ親しんだ先生や友達がいるし、顔を見たことがある先輩もいる。校舎も併設されていて、食堂も共有している。また、日本語学校を卒業したと同時に、引越しをしなくて済むので、アルバイトを一から探す必要もない。留学生にとってアルバイト探しもなかなか困難な要素の1つだが、進学してすぐに学業に専念できるのは魅力の1つと言えるだろう。

 日本に来る留学生のほとんどは、「国際社会で活躍できる人間になりたい」という夢を持っている。宮田学園総長は「その夢をかなえる一番の近道は、国際貢献専門大学校に入ることです」と話す。「国際貢献専門大学校に入学するためには、西日本国際教育学院で学ぶのが一番早い。これまでは、西日本国際教育学院に入学する学生を開拓することに一生懸命になっていた。しかし、これからは、夢をかなえる近道を導くために、専門大学校と日本語学校を合わせた最長6年間を宮田学園グループで学ぶ『一貫教育』を前面に打ち出していきたい」と意気込んでいる。

(了)

 
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