「マンションの長谷工」福岡でいよいよ本領発揮

長谷工グループ

アイランドシティでビッグプロジェクト

　東京、大阪、名古屋の三大都市圏を中心に、マンションの設計や施工から分譲・販売・管理・修繕・仲介といったあらゆる事業を展開する長谷工グループ。マンション施工実績は62万戸を突破し、分譲マンション施工戸数では全国トップの実績をもつ。

　そんな長谷工グループが2017年4月、福岡に九州事業部を開設し、九州・沖縄エリアでのデベロッパー活動を本格的にスタートさせた。「長谷工」といえども、進出してすぐに実績を重ねられるわけではなく、当初は地道な人脈づくりと情報収集に注力。福岡のマンション実績では、すでに「ル・クレド高取（RC造9階建て38戸）」「ブランシエラ高宮五丁目（RC造6階建て15戸）」があるが、今年に入って中身も充実してきている。

　現在、注目を集めている物件は、福岡市東区千早の182戸、そしてアイランドシティでの大規模プロジェクトである。

大型物件続々

　福岡市東区千早の病院跡地で建設が進むのは、「MJR千早ブランシエラ」だ。西鉄香椎宮駅徒歩1分の立地で、RC造14階建て182戸。物件名「MJR」が示すように、九州旅客鉄道（株）と（株）長谷工不動産ホールディングスの共同事業となる。

　さらに大型物件が続く。こちらは3社共同事業となるが、福岡市東区香椎照葉に建設中のマンション「アーバンパレス香椎照葉」。アイランドシティの玄関口に、地上20階建て320戸のマンションが建つ。事業主は第一交通産業（株）、（株）長谷工不動産ホールディングス、（株）エス トラストで、完成予定は2020年3月。同地のコミュニティ形成に大きく寄与することになる。

　自社単独でも動きは活発だ。着工したばかりの「（仮）中央区桜坂1丁目計画新築工事」。RC造16階建て、総戸数57戸の完成を目指す。

　長谷工ブランドは、共同事業者にも安心感を与えているのは間違いない。将来的には自社設計・自社施工で、建築、物件管理・リノベーション・再生事業など、長谷工グループで一手に担うのが目標だが、九州での活動もいよいよ本格化してきた。

【東城　洋平】

＜COMPANY INFORMATION＞
■（株）長谷工コーポレーション
代　表：辻　範明
所在地：東京都港区芝2-32-1
設　立：1946年8月
資本金：575億円
ＵＲＬ：http://www.haseko.co.jp

■（株）長谷工コーポレーション 九州事業部
所在地：福岡市博多区博多駅前1-21-28　博多駅前スクエア2F
開　設：2017年4月