2024年04月21日( 日 )

【福岡市政インサイダー情報/番外編】がんばれ! 白ブリーフ裁判官~岡口基一判事の分限裁判

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 白ブリーフの自撮り写真で有名な東京高等裁判所の岡口基一判事(以下「岡口さん」)が、私的に発信した、裁判(捨て犬裁判)に関するツイッターの件で分限裁判にかけられたんだけど、裁判官を型にはめたい裁判所の無理筋って感じがするね。
※分限裁判= 裁判官の免官・懲戒について行われる裁判

【捨て犬裁判の概略】
 2013年6月に公園で、口輪をはめられて柵につながれていた犬を近所の主婦が保護。主婦は最寄りの警察署に拾得物として届け出たが、自ら飼育することを申し出て、自宅に連れ帰る。同年9月に警察から「飼い主が名乗り出た」との連絡あり。

 飼い主女性の説明では、「交際相手の同居男性が犬嫌いで、その男性が犬を置いてきた。逆らえば、結婚も破談になってしまうと思い、何も言えなかった。この男性とは別れ、元夫と再婚することとなり犬を飼えるようになったので返してほしい」とのこと。一方で、主婦が保護する2週間前にも、その犬は、「交際相手の男性」によって公園に放置され、近隣の人に保護されていた。

 主婦は「女性は犬の飼い主として信頼できない。返還は犬のためにならない」として返還を拒否。

 2014年10月に、女性の弁護士から返還を求める内容証明が届き、2015年3月には返還と慰謝料を求める訴状が送られてきた。女性は「犬の所有権を放棄したことはない。被告には引き渡す義務がある」などと主張。

 → 東京地裁は「女性が所有権を確定的に放棄したとまでは認められない」と判断し、主婦は敗訴。控訴したものの、東京高裁も一審判決を支持。

 この事件が、今年5月に朝日新聞で取り上げられたんだけど、岡口さんはインターネット記事とそのURLを引用しながら、

 〈公園に放置されていた犬を保護して育てていたら、3カ月くらい経って、もとの飼い主が名乗り出てきて、「返してください」。「え? あなた?この犬を捨てたんでしょ? 3カ月も放置しておきながら……」裁判の結果は……〉とツイート。

▲オフではモード系でキメる岡口裁判官は、
 海外で有名ブティックめぐりもするおしゃれさん
 (写真はロンドンでの1枚/本人のFacebookより)。
 男も惚れる「アニキ系」肉体美は、
 自宅でのペットボトルを使った筋トレで維持しているという

 ツイートの内容自体は、「そらそうだろうな」と思えるもので、とくに目くじらを立てるほどのこともないと思うんだけど、飼い主の女性から東京高裁に苦情が出されちゃったんだよね。

 岡口さんは過去に2回ほどツイッターで問題を起こしているから、東京高裁も「いい加減にツイッターやめないと、分限裁判かけちゃうよ」と脅したんだけど、岡口さんがまったく言うことを聞かないから東京高裁も意地になっちゃったのかな。
 ツイッターで飼い主の女性の感情を傷付けたのが「裁判所法49条の懲戒事由に該当する」として、最高裁に分限裁判の申立てをしちゃったっていうんだから無茶な話。

 正直、岡口さんの白ブリーフ一丁の写真は個人的にはあまり……って感じだけれど、東京高裁の裁判長に逆らってまでツイッターを続けようとしたのはすごい覚悟だと思う。なんぼ憲法上で裁判官の独立が認められてるっていっても、普通ならツイッターやめちゃうって。

 岡口さんは主張書面の追加内容で
 「本件ツイートがいかなる理由で問題があるのかは、申立人(東京高裁の裁判長)の主張が明らかではないところですが、仮に何らかの問題があったとしても、それを理由に、ツイッターにおけるツイートをすべて止めさせるというのでは、表現の自由の侵害に当たることは明らかです。私は、もちろん、このような理不尽な要求を拒否しました。私は、自分の権利すら守れない法曹が、他人の権利を守れるはずがないと考えているからです」
なんて書いてるんだけど、カッコイイよね。

 岡口さんは、自分が行動することによって世界が変わる、あるいは変わるかもしれないと思っている人なんじゃないかな。異分子、変わり者、ドリーマー、ドン・キホーテ、理想主義者……いろいろな呼び方はあるけれど、何にしても、統制・支配しようとする側からは疎まれる存在だよね。

 でも、岡口さんみたいな存在がいなければ、大きな組織は停滞・逼塞し腐っていくと思う。
 だからこそ、がんばれ白ブリーフ裁判官!!

 まぁ、福岡市では職員はみんなおとなしいもので、SNSで職員がとくに問題を起こすこともなく……あっ、そういえばトップが一番やらかしていたんだった。……議会中なのにホテルのプールでドヤ顔で写ってたフェイスブックの記事。

 俺はぜってぇー忘れねェからな!

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