2024年03月29日( 金 )

【リアル『レオン』】薬物捜査の警察官が覚せい剤で逮捕・北海道警~チンピラのような風体のワル

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▲容疑者が勤務していた札幌中央署

 北海道警は10日夜、札幌市内の警察署に勤務する男性巡査部長を覚せい剤所持で逮捕したと発表した。

 逮捕されたのは札幌市北区在住の警察官・成田順(おさむ)容疑者(46)。地元の警察担当記者によれば、成田容疑者は10年以上にわたって薬物捜査を担当、今春からは札幌中央署の薬物銃器対策課に所属していた。階級は巡査部長。10日夜8時ごろ、中央区の路上で覚せい剤を所持していたところを現行犯逮捕された。当初から容疑を認めているという。持っていた覚せい剤の量や、使用・売買の有無などは、11日午前の時点でわかっていない。

 成田容疑者を知る人物の1人は、逮捕の報に「まさかと思った」と、驚きを隠せない。職場では「一匹狼のように単独行動が多かった」といい、親しい同僚などはいなかったという。

 「外見がチンピラみたいでいかにもワルそうな感じだけど、自分でクスリをやってるような気配はなかった。芯が通ったところもあり、相手が上司でも噛みついたりしていましたが、その割に実績が上がらないので『頑張るねー』『よくやるねー』と陰で揶揄されてました。昇任試験もなかなか受からず、ずーっと巡査部長。誰ともツルまないので、私生活はほとんどわからないですね」(7年ほど前の容疑者を知る人物)

 道警では7月中旬、機動隊の男性巡査長が重傷ひき逃げ事件で逮捕されたほか、8月には当時の札幌中央署長の息子である苫小牧署の男性巡査部長による公然わいせつ事件が明らかになるなど、不祥事に歯止めがかからない状態。警察本部に勤務する職員の1人は「もう勘弁してほしい」とため息をつく。

 職員の処分などを担当する監察官室は「言語道断の行為であり、痛恨の極み。道民の皆さまに深くお詫び申し上げます。事実に即して厳正に処分いたします」とのコメントを出している(尾辻英一・監察官室長)。
 成田容疑者は、12日にも検察庁へ身柄を送られる見込み。

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