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2018年11月05日 13:00

都会で見つける「爽やかで癒される空間」(前) 時代を紡ぐ企業110社 

(株)ソワニエ

親子二代で創出する今までにない賃貸マンション

ラフレシーサ大濠Ⅱ

 「爽やかな風が吹きぬけ、深呼吸をすると緑のにおいがする。1日の疲れが和らいで、明日に向かってリフレッシュできる空間。そんな住居を都会で働く人々に提供したいという思いから、『ラフレシーサ(RAFRESISA)』は生まれました」そう話すのは、福岡市内を拠点に、賃貸マンションの提供・管理を手がける(株)ソワニエの舛田憲二会長だ。

 同社の設立は1990年。憲二会長が15年間の金融機関での勤務を経て、68年8月に設立した「マスダ不動産」の賃貸事業を、発展させるかたちで誕生した。

 「ソワニエ(Soigner)」はフランス語で「世話をする」という意味。「一生懸命仕事に励む人々のお世話ができる会社でありたい、という思いが込もっています」と憲二会長は微笑む。

 憲二会長の実子である舛田憲吾氏が社長に就任したのは2006年のこと。別業界で蓄えた経験を生かしながら、父の背中を追う憲吾社長。「まだ至らない点が多いですが、福岡の街とマンション賃貸業にかける父の思いを引き継ぎ、入居者さまに『選んでよかった』と喜んでいただけるよう、精進していきたい」と表情を引き締める。同じ業界に長く身を置いていると、どうしても固定観念に縛られがちだ。同業者が数多い不動産賃貸業において、新しい発想は必要不可欠。40代という若さと、異業種出身だからこそ生まれる発想を生かし、組織の新陳代謝を促す。

 フラッグシップとなる賃貸マンション「ラフレシーサ」は、12年11月に竣工した「ラフレシーサ博多駅南」を皮切りに、18年4月時点で9棟を竣工。今年3月5日に竣工したばかりの「ラフレシーサ博多駅南Ⅳ」は、わずか20日間で62戸すべてが満室になるほどの大好評ぶり。顧客の要望に応えるため、5月以降も20年までに7棟竣工予定だ。

 「ラフレシーサ」シリーズの増設にともない、業績も好調に推移している。07年度の売上高が約2億1,000万円であったのに対し、17年度は約4倍の8億円を突破した。また、「ラフレシーサ」以外にも6棟の物件を運用。いずれのマンションも自社保有物件であり、企業としての安定感も抜群だ。

今日の疲れをリセットし、明日に向かう優しい場所

 ブランド名の「ラフレシーサ(RAFRESISA)」は、フランス語で「爽やかな」という意味。コンセプトを一言で表すと「くつろぎの住まい」だ。

 たとえば、一生懸命に仕事をして、疲れて家に帰ってきて、ホッとくつろげるところ。ゆっくり体を休めて、しっかり眠って、朝目覚められるところ。窓を開けて、眺める空の青さ、若々しい樹木を眺めながら思いっきり自然の空気を吸って、爽やかな気持ちになれるところ。ラフレシーサには、憩いの場であるとともに英気を養い、今日1日の目標に向かって、出発するための部屋になってほしいという同社の願いが込められているのだ。

 その願いは、憲二会長の生まれ故郷に対する憧憬と敬意に由来する。里山に隣接する地で生まれ育った憲二会長。嫌なことがあっても、草木に囲まれて呼吸をし、爽やかな風に吹かれると、自然と心が軽くなり、明日への活力が湧いた。自然に囲まれた環境に身を置くと、物事の考え方や姿勢といった人間の「つくり」も変わると憲二会長はいう。福岡の中心部で日々慌ただしく過ごす人々にこそ、仕事を離れて安らぐことのできる空間が日常的に必要なのではないか―それが、「ラフレシーサ」の原点だ。

 そんな思いが込められた「ラフレシーサ」は、入居者にとっていわば「都会のなかのオアシス」といえる存在となる。優しく、落ち着いた色合いの内装とシンプルなつくりで統一された同シリーズ。エントランスの扉を開けた瞬間にすっと身体の余計な力が抜けるのがわかる。
 商品は住居という「モノ」だが、同社が最も提供したいのは、あくまでも爽やかに過ごすことができる「気持ち」の部分だ。

(つづく)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:舛田 憲吾
所在地:福岡市中央区舞鶴3-1-30 祐徳ビル3F
設 立:1990年4月
資本金:1,000万円
TEL:092-722-1980
URL:http://soigner-f.co.jp

<プロフィール>
舛田 憲二(ますだ・けんじ)

 1936年3月生まれ。68年、マスダ不動産を設立。2009年、(株)ソワニエ代表取締役会長に就任。

<プロフィール>
舛田 憲吾(ますだ・けんご)

 1969年1月、福岡で生まれる。2006年に同社代表取締役社長に就任。

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