2024年04月27日( 土 )

12月5日の日経平均株価~再び2万2千円割れ

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 5日のニューヨーク株式市場は、世界経済への先行き不安から幅広い銘柄で売り注文が相次ぎ、ダウ平均株価の終値は【表4】の通り、前日比▲799.36ドルの2万5,027.07ドルと、一日の下げ幅としては史上4番目の下げを記録した。

 アメリカのトランプ大統領は4日、「私は関税マンだ」とか、「アメリカを再び金持ちにしよう」などとツイートし、追加関税の拡大を示唆。また一方では、米中の交渉の期限について、「延長されなければ、90日後に終わる」とも書き込み、中国側をけん制。

 このため、4日のニューヨーク市場は、米中の貿易交渉の行方に悲観的な見方が広まったことに加え、アメリカの債券市場で金利が「景気後退のシグナル」とされる動きを示したこと、さらに昼過ぎには、イギリスが合意のないままEUを離脱する可能性が高まったとの見方が広がり、このままでは、世界経済は減速に向かうのではないかとの懸念が強まり売り注文が加速、全面安となった。

 その流れを受けて、東京株式市場における日経平均株価は、前日比▲116.72円の2万1,919円33銭となり、2万2千円割れで今日の取引を終えている。

 また九州地銀(FG・FH)の株価も宮崎銀行を除きマイナスとなった。大きく値を下げたのは来年4月に経営統合を予定している十八銀行とふくおかFG。十八銀行は前日比▲108円の2,708円(▲3.84%)。ふくおかFGは前日比▲86円の2,469円(▲3.37%)となっている。

 2008年はリーマン・ショックで世界の株価が大きく値を下げた。今年も残りあとわずかではあるが、来年はさらに、トランプショックが加速するのではないだろうか。

【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】

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