2024年04月24日( 水 )

独自性の高い創造力で美しいまちづくりに貢献する(後)

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『自由な発想』を実践

木造大規模空間

 同社は現在45名の人員構成で、そのうち35名が設計に携わる。受注の比率は、福岡50%、東京30%、大阪20%の割合で、官民比率は50%ずつである。以上の受注状況で堅調な業績を推移しているなか、「施主の方々と建築現場そして施工側との橋渡し役・パイプ役としての役割をまっとうすることが最優先になります。そして我々は、設計する者の自由な発想を生かしたグランドデザインを行うようにしております。年齢やキャリアなど関係なく、弊社全体がそのような風土になっているのです。安全・安心な分野は誠実に取り組んだうえで、お客さまが建築物を活用されて幸せになることを追求するのが最も大切です。そのお客さまの建物に対する思いを具現化するために、より自由度が高く、創造力を駆使したデザインの建物や周辺の設計を行うこと─我々は建築設計は『独立した業種である』という矜持をもって仕事に取り組んでいきます。そして創業からの社是である『規模を問わずいただいた仕事は、誠実に取り組んでいく』という姿勢はこれからも不動です」(手島社長)。

まちをデザインする楽しみ

 人材不足であることは建築設計業界も然りである。とくに5年前から大手への就職希望が増え続けているという。同社は、新卒でも図面を引く仕事からスタートする。徐々に難易度の高い仕事が任されるため、「まずはやってみよう」というチャレンジ精神が社内に息づいている。上司・先輩など社内の仲間が一緒にサポートしながら仕事をつくっていく職場であり、個々の独自性を尊重されたなかで創造力が求められる仕事づくりである。

 「福岡は、人口が増加し続けており、今後もその傾向です。建物のニーズはこれからも多数あります。そして老朽化した建物の建替え需要も増加します。これは、東京・大阪でも同様です。我々の出番は、たくさんあります。まちづくりをクリエイトする、自由な発想で仕事ができる環境においてはどこよりも高いと自負しております」(手島社長)と、建築設計のプロフェッショナル集団としての意気込みを語る。一人前の設計者になるまで、5〜10年を要するといわれるなか、同社ではキャリアに関係なく各人の自由な発想と構想を描けることができ、チャレンジがしやすい職場となっている。

最近の試み

 昨今は高さ60mを超える超高層建築物や大規模木造建築なども手がける同社は、設計の過程を大事にスタディーパースの作成にも力を入れている。今後もより創造性の高い建築物の提供に寄与していくことが期待される。

スタディーパース

(了)

<COMPANY INFORMATION>
代表取締役会長:手島 博士
代表取締役社長:手島 誠
所在地:福岡市中央区清川3-21-9(福岡本社)
    東京都港区芝1-13-16(東京本社)
設 立:1976年9月  資本金:1,000万円
TEL:092-522-5311(福岡本社)
   03-3457-6761(東京本社)
URL:http://www.teshima-at.co.jp

<プロフィール>
手島 誠(てしま・まこと)

 1971年11月16日生まれ。93年4月、(株)手島建築設計事務所入社。2010年、手島建築設計事務所大阪支社長を経て、17年1月に代表取締役社長に就任。長年の設計経験を生かし、社長業も奮闘中。

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