最終年度を迎えた中期経営計画、ビッグプロジェクトで注目集める三井不動産(前)
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三井不動産(株)が2015年度から推進してきた、中期経営計画「イノベーション2017ステージⅡ」が18年3月期をもって完了する。すでに、純利益目標は16年度にクリア。計画への投資合計額は2兆4,000億円と強気な攻めを続けるなか、今後、どのような戦略で不動産事業を進めていくかレポートする。
強気の攻めを続ける中期経営計画
三井不動産(株)の中期経営計画「イノベーション2017ステージⅡ」は、市場を創造しながら成長を続けるリーディングカンパニーであるとともに、グローバルカンパニーとしての地位を確立することを目標に掲げている。2017年3月期は過去最高益を計上したほか、18年3月期予想ではさらに過去最高益を更新する見込みだ。
「不動産事業は一般の景気に遅れて売上や収益に表れてきます。テナントさまの業績が良く、賃貸収益もアップしています。日本だけではなく世界経済も堅調で、それがこの好決算に反映されていると思います。弊社はオフィスに加え、ららぽーとや三井アウトレットパークなどに投資しており、オフィスと商業施設のバランスの取れた賃貸事業を実現しています。オフィス事業は東京都中央区、千代田区、港区、新宿区、渋谷区の都心5区で79%を占めていますが、1つの区域に集中して投資するのではなく、複数の区域に投資している点が特徴です」(同社広報部)。
(つづく)
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