• このエントリーをはてなブックマークに追加
2019年07月18日 15:35

「北九州の資さん」から「九州の資さん」へ 出店加速(前)

(株)資さん 代表取締役社長・佐藤崇史氏

 1976年の創業以来、40年以上にわたり北九州エリアを中心に「資(すけ)さんうどん」を展開してきた(株)資さん(本社:北九州市小倉南区、佐藤崇史社長)が新規エリアへの出店や新たな出店形態への取り組みを始めた。

 「北九州の資さん」として親しまれてきた同社は、今期4店を出店。18年11月には筑豊地区初出店となる「飯塚穂波店」、19年3月には同社として初めての商業施設内出店となった「イオンモール八幡東店」を開店。19年7月には、4日に佐賀県初出店となる「佐賀開成店」を、11日には福岡市内では5店舗目にして初の博多駅エリアへの出店となる「博多千代店」と、2店舗連続で開店した。今後の店舗展開について佐藤社長に話を聞いた。

佐賀市、博多駅エリアに連続出店、客の利便性が最優先

 ――博多千代店はどのような位置づけの店舗でしょうか。

 佐藤崇史社長(以下、佐藤) 九州の顔になるお店です。九州経済の中心である福岡のなかでも、当社店舗としては繁華街から一番近く、客席数も最大規模の超大型店です。現時点で、私たち「資さんうどん」の福岡の顔、九州の顔になるお店です。

7月11日開店 博多千代店

 ――4日には佐賀に初出店されています。佐賀開成店の開店では車が駐車場に入りきらない程の盛況ぶりでした。

 佐藤 おかげさまで大繁盛でした。大変ありがたいことに、お客様から『資さん、ようやく佐賀にきてくれたね、ありがとう』とか『福岡の友だちから評判を聞いて楽しみにしていました』などと、多くの歓迎の声を掛けていただきました。

 今回の博多千代店は福岡市内でも5店舗目ですので、「資さんうどん」をご存知のお客さまも多くお見えになると思いますが、博多区千代エリアは、海外の方や観光客の方も非常に多く、初めてのお客さまもいらっしゃると思います。今回は、お客さまの利便性向上を目的に「タッチパネル型メニュー」を導入しました。お客さまは席に着いたらタッチパネルで商品画像を見ながら、自分のペースでゆっくりと選び注文することができます。また4カ国語(日本語・中国語・韓国語・英語)の言語切り替えができるので、海外のお客さまにも快適にご利用いただけると考えています。

 店舗側の作業効率という面ももちろんありますが、第一はお客さまの利便性です。資さんの良さである、お客さまのご要望に応えるスタイルは維持しますので、ネギ多めとか、トッピングを別皿で欲しいとか言ったご要望は口頭で直接おうかがいいたします。

 運用してみて利便性が悪くなるようなことがあれば、修正をしたり、元に戻したりすることも、選択肢に入れています。今後は海外への展開もしていきますので、さまざまな店舗運営手法を模索しています。

7月4日開店 佐賀開成店

海外展開にも動き出す。ターゲットはアジア圏

 ――海外展開については、どのような計画でしょうか。

 佐藤 2020年までにアジア圏での出店を考えていますが、まずは7月末に台湾の展示会に出展するので、そこで海外のお客さまの反応をみながら情報収集をし、1店舗目をどこにするのか検討していきます。

 並行して福岡でも出店をしていきたいと思っています。現在、物件の選定中ですが、やはり本当にいい場所じゃないと出るべきではないと思っています。立地としてもお客さまの利便性が良い場所でないと申し訳ないので、1店舗1店舗吟味しながら、それぞれの地域で一番いい場所に出していこうと考えています。出店は進めますが、数字を追って焦って出す必要はないですね。

 新しい店舗は、我々にとっては43店舗目ですが、お客さまにとっては、その1店舗がすべてです。スタッフにとってもそうですし、お客さまが利便性を追求し、車が停めやすいとかいった基本的な部分をしっかりと吟味した場所に出していく。そこは変わらない姿勢ですね。

 店舗というのは私たちにとっては子どもみたいなものです。生まれる瞬間には親、親族一同集まって立ち会い、子ども1人ひとりを大事にという思いです。オープンの時は私もユニフォームを着て店舗に立ちます。それは今後も続けていきたいと思っています。

博多千代店開店でお客様を出迎える佐藤社長

(つづく)
【吉田 誠】

流通メルマガのご案内

 流通メルマガは沖縄を除く九州地区の食品スーパー、ドラッグストア、ディスカウントストアなどの小売業の情報を、土日祝日を除く毎日タイムリーに配信しています。現在、1カ月間に限り、無料で配信させていただきます。無料試読希望者は、下記のメールフォームからお申し込み下さい。
※「流通メルマガ」試読申し込みフォームはコチラ >>

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

     

トップニュース

2019年08月18日 07:30

香港、マカオ、深圳 視察報告 「世界一港湾都市」奪取計画の現在地(中)

 中国のシリコンバレーと呼ばれる深圳市にはファーウェイ、テンセント、ドローン製造のDJIなど技術系企業が集積する。ファーウェイ本部の広さは約60万坪。ヤフオクドーム2...

2019年08月18日 07:00

流通業界イマドキの「人材確保事情」 人手不足が小売企業の経営を揺るがす(前)

 人手不足が各業界で深刻化するなか、小売を始めとする流通業界もご多分に漏れず同じ様相を呈している。もともと利益幅が薄い小売業界では、労務問題を起因として赤字転落する企...

2019年08月18日 07:00

【夏期集中連載】金融機関を取り巻く現状(中)

 6月26日、静岡県沼津市に本拠を置くスルガ銀行の株主総会が大混乱の下で行われた。株主から多数の反対動議が出され、怒号が飛び交う中での「強行採決」だった。そこには、か...

2019年08月17日 08:00

モダンプロジェが大名に本社移転

 モダンパラッツォシリーズの賃貸マンション企画会社・モダンプロジェが17日、本社を移転した。新本社は今年2月に完成していた「モダンパラッツォ大名」の10階。2階はテナ...

2019年08月17日 07:30

寝室が変われば人生が変わる 健康住宅専門店、早稲田ハウス

 「睡眠負債」という言葉がある。毎日の睡眠不足が借金のように積み重なり、心身に悪影響をおよぼすおそれのある状態だ。これを放っておくと、肥満や2型糖尿病などの代謝疾患の...

2019年08月17日 07:10

香港、マカオ、深圳 視察報告 「世界一港湾都市」奪取計画の現在地(前)

 東京、ニューヨーク、サンフランシスコが世界3大港湾都市圏とされている。中国は今、これらを凌駕する世界一の港湾エリアを建設している。香港、マカオ、そして深圳などを含む...

2019年08月17日 07:05

LINE、ANA、福岡市が共同で「ドローンで産地直送」の実証実験

 バーベキュー会場から、LINEでアワビやサザエを注文すると、玄界島から産地直送の新鮮食材がドローンで届ける実証実験が8月1日に福岡市西区で行われた。実証実験は、LI...

2019年08月17日 07:00

【夏期集中連載】金融機関を取り巻く現状(前)

 日銀のマイナス金利政策が3年以上続く中、金融機関は依然として厳しい経営環境にある。しかも、少子高齢化が進展する日本では、国内産業全体の大きな発展は今後も望むべくもな...

2019年08月16日 08:00

【企業研究】老舗百貨店の矜持と覚悟

 創業84年の(株)井筒屋。これまで北九州・小倉を拠点に福岡・大分・山口において店舗展開を行い、九州地場百貨店の代表格としての地位を有していたが、時流とともに栄枯盛衰...

2019年08月16日 07:30

田舎がアニメに「出る」理由~地方の疲弊とアニメ会社の収益改革

 7月28日、所用で唐津に行くと、駅の改札のすぐ近くで「ゾンビ」に遭遇した。といっても、本物ではない。アニメ「ゾンビランドサガ」のキャラクターに扮した同作のファン、い...

pagetop