2024年04月20日( 土 )

ライオンズクラブを本来の姿に─337-A地区の今とこれから─(1)

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 世界的な奉仕団体である『ライオンズクラブ』という名前を誰しも一度は耳にしたことがあるだろう。

 そのライオンズクラブの複数名の会員から「福岡地区=337-A地区内が揺れている」との情報が入ってきた。その内容は、国際奉仕団体の理念とは程遠い、相反する行為がまかり通っているというものだ。

 これから全10回に渡って337-A地区のこれまでとこれからを証言者の内容などを含め、連載していく。

「やめたい、入会したくない」

 世界最大級の奉仕団体として著名なライオンズクラブ。同クラブは1917年6月にアメリカのシカゴでメルビン・ジョーンズ氏によって創設された。現在、世界各地に約47,000を超えるクラブがあり、約142万人の会員が所属している。

 ライオンズクラブは、『We serve』─「ライオンズクラブを通じて、ボランティアに社会奉仕の手段を与え、人道的ニーズを満たし、平和と国際理解を育む」との使命声明文を発し、「地域社会と人道奉仕におけるグローバル・リーダーを目指す」というビジョンを掲げている。

 その歴史は、100年を越えており、日本では、1952年3月に結成された東京ライオンズクラブがルーツである。長い歴史を持つ日本のライオンズクラブは、各地区のクラブが、個人単位ではなく、組織一丸となって地域社会へのボランティアや地域活性のためのサポートなどの活動などを実践している。

 しかし近年、日本のライオンズクラブは、クラブ数・会員数ともに減少傾向にある。直近の機関誌『ライオン誌』によると、10年前の2009年6月末時点では全クラブ数総計3,352クラブ、会員数106,467名だったが、19年5月末時点では3,009クラブ、90,873名となっている。337-A地区においては、09年6月末日時点で計118クラブ、4,536名。19年5月末日時点では、計118クラブ、4,238名となっている。いずれにせよ、減少傾向にあることは明白である。(なお、会員数については、家族会員数を引いた数値である)

 なぜ、全国そして337-A地区のライオンズクラブの会員が、年々減少しているのか?複数の関係者からの証言を以下に記す。

 「長年お世話になっている社長の紹介だったので、ライオンズクラブの会員になりました。自社の経営の合間を縫って、地域の奉仕活動を熱心に行っている経営者がたくさんいる一方で、偉そうにして、単なるポストが欲しいためだけに会員になっている人々がいることに幻滅しました。紹介いただいた社長には申し訳ないのですが、ライオンズクラブを退会したいです」

 「まだ入会していないのですが、以前より仲間の経営者に入会を勧められています。しかし、入会する気にはなれません。なぜなら、“奉仕の心とはかけ離れた、専横化した組織に堕落している”とほかの経営者から聞いたので、確認してみると本当にそうだったので…」とライオンズクラブに参加することを拒んでいる。

 「そう言われても仕方ありません。本当のことですから。地道に実直に活動している方々のためにも、337-A地区は改革が必要です」と337-A地区の2リジョン(R)に属するクラブの会員は話す。

 337-A地区で、一体、何が起こっているのだろうか。

(つづく)
【河原 清明】

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