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2020年01月11日 07:00

信号機を通じて「交通の安全を守る」 やりがいと誇りをもてる職場がココに 一樹百穫 

信号機などの工事・保守
九信電設(株)

交通の安全を支える

代表取締役社長 黒木 善弘 氏
代表取締役社長 黒木 善崇 氏

 信号機の設置工事の分野において福岡県内で業界トップクラスの実績を誇る九信電設(株)は、1973年5月に九州設備機器として現在の代表取締役会長である黒木善弘氏が創業。80年7月には(有)九信電設に法人化し、90年10月に現商号へと組織変更した。

 創業当初は主にパークロック式の駐車場システムの設置工事や保守業務を行っていたが、あるメーカーとの出会いをきっかけに交通信号機の分野に参入。その後、丁寧できめ細やかな対応が評価され、自治体や公共工事を手がけるゼネコンなどの取引先が拡大していった。

 現在の業務は信号機の灯器や制御器の設置およびコンクリート柱の建て込みなどの土木工事を含めた信号機周辺案件の施工を主体としている。

 2019年1月に代表取締役社長に就任した黒木善崇氏は「電気工事のなかでも、とくに信号機などの交通安全機材の設置工事に特化している会社です。ですので、道路インフラと密接に関わっています。信号機の新規設置以外にも事故や災害時の復旧作業を行い、ドライバーの皆さまが安全に交通することができるよう努めています」と笑顔で語る。近年では18年3月に開通した国道3号線香椎バイパスの多々良中央西交差点~香椎バイパス北口間の新設信号灯設置工事や既設交差点の改良工事を施工している。

多々良中央西交差点~香椎バイパス北口間
多々良中央西交差点~香椎バイパス北口間

緊急時の対応はお任せ!

復旧作業の様子
復旧作業の様子

 日本各地で大規模な自然災害が多発する昨今、国が重要視するのが「インフラの整備・強化」だ。東日本大震災の際も自衛隊などの緊急車両の到達を可能にし、なおかつ救急救援物資を届ける輸送路として道路はなくてはならない存在だ。そんなライフラインの復旧で同社も数多く活躍している。身近な例えでいうと、18年7月の豪雨では道路冠水や陥没などにより信号機の不具合が多発。そのときも同社を含めた業界全体で即時の対応にあたった。

 「交通安全機材の設置工事を通じて『交通の安全を守る』ことが使命だと考えています。いついかなるときでも即時の復旧対応を行うことが社会貢献にもつながっています」(黒木社長)と言う。災害時や故障・事故時の対応のために待機が必要で大変なことも多いが、その分、直接住民の役に立っているという実感を得られるため、黒木社長を含む社員たちもこの仕事にやりがいと誇りをもっている。自分たちの業務が地域住民の安全に直結するという意識が根付いているからこそ、仕事に対する責任感や使命感は他の業界よりも非常に強い。

スピーディーな作業が強み
スピーディーな作業が強み

時代に沿った経営を心がける

 災害時や故障・事故時の対応のために会社としては24時間対応しなければならないが、社員が夜中も事務所に詰めているかといえば、そうではない。現在は自宅待機中の社員に携帯端末で連絡が入るような仕組みを整え社員の負担軽減を図っている。

 「公共工事が主体ですので、どうしても繁忙期と閑散期のバランスがとりづらいのですが、繁忙期には外部の手を借りるなど、現場の人間が上手く調整しています。今後は先代が築いてきた基盤をさらに固め、時代の流れに沿った経営方針を打ち出していきたいと思います。どういった方向に舵を切るのかは現段階では見極めの時期だと考えています。そのためにも今まで以上のクオリティで施工を行うこと、世の中の動きに敏感なメーカーとの付き合いを深めること、そして情報収集を怠らないことに注力していきます」(黒木社長)。

資格取得をバックアップ

 40年以上にわたって実績を積み重ねてきた同社を支える社員に目を向けてみよう。業界自体が珍しいこともあり、新卒はもちろん中途入社の社員も入ったときはほぼ業界未経験者だった。そのため、新入社員は先輩社員の指導を仰ぎながら知識を身に付けていくのが通例だ。業歴の長い社員は黒木善弘会長の背中を見て育ったこともあり、自然とその流れができたようだ。

 当然、背中だけ見て一人前に育つわけではない。同社ではクレーンや玉掛け、高所作業車といった各種の運転技能関連の資格や電気工事施工管理技士といった難易度の高い資格取得のバックアップを行っている。資格取得に向けて黒木社長が先頭に立ち、社員たちを講習会に参加させるなど、さまざまな取り組みに力を入れている。未経験から入社して真面目に業務に取り組めばおおよそ1年もあれば仕事の段取りができるようになるという。

 黒木社長は「電気工事士などの有資格者は当然歓迎しますが、資格がなくてもやる気があれば問題ありません。私自身、入社する前は畑違いの業種でしたので不安もありましたが、先代から『資格は今から取っていけば大丈夫だ』と背中を押された経緯があります」と笑う。働きやすさに加えて仕事に対する誇りを実感することができるので社員の定着率が高いのも同社の魅力の1つといえる。

<COMPANY INFORMATION>
代 表:黒木 善崇
所在地:福岡市東区千早1-35-11
設 立:1980年7月
資本金:2,000万円
TEL:092-671-5025
URL:https://en-gage.net/kyushin

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