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2019年11月15日 15:21

CSW勝部麗子さんと大阪府豊中市社会福祉協議会(前)

大さんのシニアリポート 第83回

わたしが参加した分科会の風景
わたしが参加した分科会の風景

 9月10日(月)、11日(火)、(公益財団法人)「さわやか福祉財団」主催による「いきがい・助け合いサミットin大阪」が開かれ、自費で参加した。「さわやか福祉財団」(以降「さわやか」)の理事長・清水肇子氏は「さわやか」の情報誌『さあ、言おう』の8月号で、「柱となる住民主体の地域づくりをすすめる生活支援コーディネーターや協議体、そして現場の関係者の皆さんと、福祉・介護の専門職だけではなく、行政や医療、教育職や企業関係者、さらにそうした各会を代表する学識者の方々など…」と横断的な立場の人たちが一堂に会する今回のサミットの意義について述べている。とにかく参加人数3,000人という、人いきれでむせかえった二日間だった。その一部を報告したい。

 10日はあいにくの台風15号に直面、新幹線が遅れに遅れ、会場の大阪府立国際会議場(グランドキューブ大阪)に着いたのが午後2時半。午後3時半からの第一部の分科会(全部で54の分科会があり、そのうちから3つをセレクトできる仕組み)にかろうじて間に合った。

 公益財団法人「さわやか福祉財団」は、1991年11月に「さわやか福祉推進センター」として活動をはじめ、95年に市民参加型財団として法人化された。当時の理事長は堀田力氏(現会長)で、「新しいふれあい社会の創造」を基本理念としている。

 私は2008年に理事の丹直秀さんを知り、「さわやかパートナー」(賛助会員)として10年以上のお付き合いがある。「さわやか」主催のフォーラムに複数回参加し、全国の福祉関係に携わる人たちと知己を得ることになった。最も参考になったのは、進行中の「地域包括ケアシステム」(重度の要介護者が、住み慣れた地域で生活できる)などの具体的な中身(各行政の関わり具合、熱意度)を肌で感じ取ることができた点だろう。山梨県北杜市や埼玉県和光市など(問題を抱えつつも)先駆的な行政もあれば、無関心を装う行政もある。そこに大きな格差(温度差)があることを知った。

 私が参加した分科会は3つ。そのなかの1つ、「生活困窮の人が地域の人々とともに生きる地域をどうつくるか」(進行役は勝部麗子氏、豊中市社会福祉協議会福祉推進室長)はどうしても参加したい分科会だった。

 2014年4月8日から6月3日まで週一で放送されたドラマ「サイレント・プア」(NHK総合)は、江墨区(架空名)の社会福祉協議会地域福祉課に所属する1人のCSW(コミュニティソーシャルワーカー)が、徹底した地域住民の視線で難問に最後まで立ち向かい解決するというドラマである。主演の里見涼役を演じたのが深田恭子さんで、勝部さんがモデルである。主人公の信念は「人は何度でも生き直せる」ということ。

 ドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK総合 2014年7月7日放送)「地域の絆で、“無縁”を包む コミュニティソーシャルワーカー 勝部麗子」で、SOSを発信しない住民。訪問してもドアを開けてくれない住人。そんなとき勝部さんの必須アイテムは名刺である。名刺の裏にメッセージを書き込み、ドアに挟み込む。これを飽きるほど繰り返す。こうして2年通い続け、ようやくドアを開けてくれた住人がいた。「助けて」という声をあげられない住民に、「あなたを気にしている人がここにいますよ」という思いを、繰り返し発信し続けることだ。勝部さんは年間2,000枚の名刺をつくる。「たとえ本人が迷惑だと感じても、相手への思いを伝え続けたい」と語る。

 勝部さんのモットーは、「目の前にいる困っている人から逃げないこと。決してあきらめないこと」である。脳卒中で生きる希望を失いかけた青年への寄り添い。「ゴミ屋敷」の大家と苦情をいう近所の住民との間で、時間をかけ大家と住民とを結びつけ、とうとう住民と大家とでゴミを排除した。「ひきこもり」に関しては、個性に応じた目標を設定し、社会につながるための「ひとりひとりの出口づくり」を行い、就労支援にも関わる。

わたしが参加した分科会の風景
分科会に参加した人たち

(つづく)

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