2024年04月19日( 金 )

ドローン搭載型レーザー計測が現場を変える

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(株)快適空間FC

正確無比なレーザー計測

 福岡を拠点にしたドローン(無人航空機)業界大手メーカーのDJI(中国)などの正規販売代理店として、ドローンの販売やドローンによる空撮・計測サポートを手がけている(株)快適空間FC。同社の最大の強みは、ドローンに搭載可能なレーザー計測システムだ。

 通常のレーザーであれば、そもそもドローンに搭載することが容易ではないうえに、樹木などの遮蔽物があると計測は困難を極める。遮蔽物を取り除く作業が別途必要となり、無駄な費用が発生してしまうのだ。しかし、同社が提供する「phoenix社製レーザー計測システム」は、ドローンに搭載できるほどの小型化に成功しており、樹木が生い茂っていてもレーザー光線が樹木の間をくぐり抜け、地表面まで到達したレーザー光線の反射波を計測できる。また、飛行中にリアルタイムに3Dポリゴンデータを生成するので、計測中でも現場で即座にデータ確認が可能な優れものだ。

 建設工事や土地開発の調査、さらには災害発生時の緊急調査などで、その有用性を発揮している同社のドローン搭載型レーザー計測。とくに建設現場での需要は高く、今後はドローン搭載型レーザー計測によるデータを、AI搭載のバックホーなどの建設機械と連動させ、正確無比な無人掘削を実現する、ICT土木普及の一助となることも期待される。

多岐におよぶデータ活用

 同社のドローン搭載型レーザー計測によって得た地表面データは、その精度の高さから、さまざまなサービスに転用することが可能だ。たとえば、車載用のマウントに乗せることで、道路や周辺施設の座標データを取得するMMS(モービルマッピングシステム)としても利用できる。ほかに、誤差1~2cm程度の精密な地図データを作成できるツールとしての活用や、家屋調査などにも活用可能。近年では、海底調査に適したマルチビームシステム搭載の小型無人ボートの提供も行っている。今や同社のサービスは、陸・海・空、すべてを網羅しているのだ。

 無限の可能性を秘めている、同社のドローン搭載型レーザー計測。企業名である「快適空間FC」には、住居やオフィスなどの生活環境を、「フレキシブル(柔軟)な発想で、快適な空間にコンバージョン(改造)する」という意味が込められており、今やその思いは、建設現場の作業効率向上から、我々の日常生活の利便性向上の領域にまでおよんでいる。住み良いまちづくりに寄与する同社の役割は、今後ますます高まっていくだろう。

<COMPANY INFORMATION>
代 表:鵜飼 尚弘
所在地:福岡市博多区大字下月隈58-5 第一KIビル101
設 立:2004年12月
資本金:5,000万円
URL:https://kaiteki-fc.co.jp

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