2022年07月06日( 水 )
by データ・マックス

ファンドOBたちがつくる不動産クラウドファンディング

ロードスターキャピタル(株)

 不動産投資分野では、機関投資家向けと個人投資家向けの間に大きな壁がある。個人投資家にとっての不動産投資といえば、これまではワンルーム(区分)マンション投資か、J-REITの購入などであった。

 一方でプロの機関投資家には、個人がアクセスすることが困難な、私募ファンドといったプロ限定の投資領域がある。そこでロードスターキャピタル(株)は、機関投資家でなければ取得できないような不動産に少額から投資できるクラウドファンディング「OwnersBook」を開始。大型投資案件に個人が参入できる仕組みをつくった。OwnersBookの個人投資家の約8割が会社員で、20~40代が全体の8割を占めるという。同社の取締役管理本部長・成田洋氏に話を聞いた。

 

 ――個人投資家に間口を広げた理由は?

 成田 プロ頼みのマーケットより、個人にも開かれたマーケットのほうが健全であるという考えからです。投資家の幅は、広いに越したことはありません。日銀の発表資料によると、日本国内の家計の現金・預金残高は約986兆円です。そのうち数%でも不動産投資に回れば、マーケットは安定して成長していくものと考えています。

 ――物件を選ぶ基準は?

 成田 弊社では、流動性の高さを重視しています。弊社には、不動産ファンドOBや不動産鑑定士が多数在籍していることに加えて、多くの投資用不動産を取り扱ってきました。不動産を見る目は肥えていると自負していますし、値下がりリスクが低いと考える物件に優先して投資しています。

 流動性の確保を考えると、千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区のいわゆる“都心5区”、それにJR山手線ターミナル駅にプライオリティーを置きつつ、横浜市や関西の流動性が高いと評価できる案件にも取り組んでいます。ただし、一等地でも“Sクラス”と呼ばれる大規模のオフィスは景気に左右され、安定性に欠く面もあるのではないかと考えています。このように、「希少な立地だから絶対に良い」と評価することはありません。

 投資家の期待利回りが想定しやすい貸付型では、オフィス、商業や住宅など、不動産の種類にこだわりはありません。しかし、運用益を配当するエクイティ投資型では、弊社の強みの都心部のオフィスを中心に投資します。都心のオフィスは、需要も強く、賃料も底堅いのに、割安で放置されてきた物件もあることから、引き続き成長見込みの高いマーケットと考えています。

【長井 雄一朗】

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