2024年04月26日( 金 )

コロナ禍を逆手に、アパホテル 新規出店は継続、買収も視野(中)

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アパグループ 代表 元谷 外志雄 氏

 コロナ禍で厳しい状況が続くホテル業界―閉鎖するホテルも増えるなか、アパホテルはシェア拡大のチャンスと見ている。11月 24日現在、33棟(1万1,568室)のホテルを建築・設計中と、拡大戦略を継続。運営するホテルの稼働状況や地域ごとの収益性、コロナ後の経済回復に向けて先手を打つ出店計画について、アパグループ代表の元谷外志雄氏に聞いた。

(聞き手:(株)データ・マックス 永上 隼人)

1万室超の新規開業。開業計画に変更なし

 ――出店計画や撤退計画への影響はありますか。

 元谷 20年11月24日現在で建築・設計中のホテルは33棟、1万1,568室あります。今のところ撤退や計画中止の予定はありません。コロナ禍は一過性で、この状況が続くのは長くても22年春~夏ごろまでと見ており、収束後の経済回復と大都市への人口集中を見込んで10~20年後に大きな収益が上げられるよう先手を打って、都市部に新店舗を展開しています。

 福岡では、「アパホテル・福岡天神西」(268室)を5月にオープンしたほか、21年は3月に「アパホテル・博多駅筑紫口ウエスト」(166室)、「アパホテル&リゾート・博多駅東」(345室)、4月に「アパホテル・博多駅筑紫口・セントラル」(429室)、9月に「アパホテル・博多駅北」(147室)、「アパホテル・博多駅西」(236室)、12月に「アパホテル・博多祇園駅前」(308室)の開業を予定しています。

アパホテル〈六本木SIX〉(7月開業)
アパホテル〈六本木SIX〉(7月開業)
アパホテル〈東新宿 歌舞伎町タワー〉(11月開業)
アパホテル〈東新宿 歌舞伎町タワー〉(11月開業)

 東京では、20年7月に「アパホテル・六本木SIX」(1,001室)、11月に「アパホテル・東新宿 歌舞伎町タワー」(530室)などを開業し、21年は1月に「アパホテル・品川 戸越駅前」(103室)、6月に「アパホテル・上野駅前」(421室)、8月に「アパホテル・秋葉原駅東」(168室)、9月に「アパホテル・浅草 雷門南」(104室)、その他のエリアでは21年3月に「アパホテル・大阪天満橋駅前」(308室)、5月に「アパホテル・なんば心斎橋西」(197室)、6月に「アパホテル・西船橋駅前」(166室)、7月に「アパホテル・名古屋駅前」(403室)、9月に「アパホテル・近鉄奈良駅前」(163室)などのオープンを計画しています。

 ただし、「アパホテル&リゾート・六本木駅東」(22年11月開業予定、693室)、「アパホテル&リゾート・大阪梅田駅タワー」(23年1月開業予定、1,704室)、「アパホテル&リゾート・大阪難波駅タワー」(24年秋開業予定、2,060室)などの大型ホテルは、コロナからの本格的な回復が見込まれる22年以降に開業予定です。

 20年3月以降も、建設を計画してホテル建設用地をいくつか仕入れています。コロナが収束すれば、インバウンドや国内観光客の需要も戻り、出張需要も、オンライン化が進むなかで場所を移動するメリットも再認識され、今よりは増加すると予想しています。

(つづく)

【石井 ゆかり】


<COMPANY INFORMATION>
アパグループ

代 表 :元谷 外志雄
東京本社:東京都港区赤坂3-2-3
     アパグループ赤坂見附本社ビル
設 立 :1971年4月
売上高 :(19/11連結)1,371億5,600万円
TEL :03-5570-2111
URL :https://www.apa.co.jp

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