2022年01月20日( 木 )
by データ・マックス

50年、100年先を見据え“市民力”を核としたまちづくりを(中)

大野城市長 井本 宗司 氏

都市将来像の実現と市民満足度の向上

 ――2019年3月に「第6次大野城市総合計画」を策定・公表され、現在、これに沿ったまちづくりの取り組みを進めておられます。

大野城市長 井本 宗司 氏

 井本 「大野城市総合計画」は、本市が作成する計画のなかで最上位に位置付けられているもので、これからの目指すべき都市の将来像を明確にし、本市に関わるすべての人が目的を共有して、ともに歩んでいくための基本的な方針となるものです。19年度からスタートした「第6次大野城市総合計画」では、28年度までの10年間で目指していく都市将来像を「未来をひらく にぎわいとやすらぎのコミュニティ都市」としています。これは、社会情勢や生活様式が大きく変化し続けるこれからの時代においても、地域と行政がともに進めてきた「コミュニティによるまちづくり」に磨きをかけていくとともに、市民1人ひとりが主体的にまちづくりに参加できる環境を整えることで、将来を見据えた「にぎわい」と「やすらぎ」の実現を図っていこうという思いを込めたものです。そして、この第6次総合計画では、都市将来像の実現と市民満足度の向上のために、「地域づくり・自治体経営」「子育て・教育」「健康長寿・福祉」「都市環境・安全安心」についての4つの政策を掲げています。

 まず、「地域づくり・自治体経営」では、共働による地域づくりをさらに推進していくとともに、歴史・文化・産業といった地域の魅力をまちのにぎわいにつなげていくという点を重視しています。また、次の時代を見据えた行財政運営に努めるとともに、市民のニーズに合致した行政サービスを実施していくことも、大きなポイントとして位置付けています。

高架下利用基本計画のイメージ
(※現時点でのイメージであり、
実際とは異なる場合があります)

 次に「子育て・教育」では、妊娠期から子育て期まで、切れ目のないきめ細やかな支援を図っていくほか、教育や青少年育成活動の充実など、まちの将来を担う子どもたちの育成という点が大きなポイントとなっています。

 「健康長寿・福祉」では、健康寿命の延伸というテーマに取り組むほか、高齢者、介護が必要な方、障がいのある方なども含め、すべての市民が、このまちですこやかに暮らしていくことができるような施策の展開を、重要なポイントとして位置付けています。

 最後に「都市環境・安全安心」では、活気あふれる都市空間と豊かな自然との調和など、長期展望に基づいた都市基盤の整備を進めることとしています。また、地域ぐるみでの防災・防犯に取り組んでいくことも大きなポイントとなります。

 ――スタートしてまもなく2年が経過しますが、現在の進捗状況はいかがですか。

 井本 総合計画に記載している全181事業のうち、現時点(1月末現在)で全体の約95%にあたる171事業が着手済みとなっています。また、昨年1月に実施した市民への第1回目の「まちの姿アンケート」では、総合計画の多くの施策項目で、計画開始時点から数値が上昇した結果が出るなど、各事業の進捗も概ね順調に進んでいます。今後も新規事業などを含めて、計画的に準備を進めていく予定です。

(つづく)

【坂田 憲治】


<プロフィール>
井本 宗司
(いもと・むねじ)
1952年4月、大野城市出身。早稲田大学政治経済学部卒業後、77年に財団法人九州生産性本部に入社。91年に福岡県議会議員に初当選して同議員を4期・14年務める一方、2003年5月には第56代福岡県議会議長に就任。05年7月に福岡県議会議員を辞職し、同年9月に大野城市長に初当選。現在、4期目。

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