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2021年08月31日 17:00

【再掲】2050年代を見据えた福岡のグランドデザイン構想(28)~新福岡空港島(案)配置のオリジナル検討(3)

C&C21研究会 理事 下川 弘 氏

 新福岡空港島の配置案を検討するにあたって、現在も2008年当時と条件面の大きな変化はないと述べたが、1点だけ異なる部分がある。それは、アイランドシティに3棟(建設中のものも含めれば5棟)の超高層タワーマンションが建設されたことだ。

 当然、これらのマンションが航空機の飛行障害とならないように、空港島の配置を検討していかなければならない。滑走路の方位についても、方位140度方向ではこれらのマンションが障害となる可能性があるため、十分に留意しなければならない。

クロースパラレルの空港島を配置したイメージと方位
クロースパラレルの空港島を配置したイメージと方位

Map data (c) OpenStreetMap contributors, CC-BY-SA /一部加筆

 また、ILS()による南側からの直進進入を考えた場合、東側にある三郡山(935.9m)や古処山(859.5m)、宝満山(829.6m)と西側にある背振山(1,055m)、九千部山(847.5m)の間を縫って進入する航路が適していると思われる。なお、方位160度方向になると、西側の背振山、九千部山が障害となる可能性もある。

福岡の地形と空港島ILS直線進入航路の関係
福岡の地形と空港島ILS直線進入航路の関係

Map data (c) OpenStreetMap contributors, CC-BY-SA /一部加筆

 以上のことから、滑走路の方位については、方位150度方向の滑走路向きが最適と、当研究会では判断している。

(つづく)

※:Instrument Landing System(計器着陸装置)の略。航空機が滑走路に着陸する際、視界不良時でも正確に進入して安全に着陸できるように、地上から指向性誘導電波を発射して安全に滑走路上まで誘導するシステム。 ^


<プロフィール>
C&C21研究会 理事 下川 弘 氏下川 弘(しもかわ・ひろし)

1961年生まれ、福岡県出身。熊本大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程を修了後、87年4月に(株)間組(現・(株)安藤・間)に入社。建築設計第一部や技術本部、総合企画本部企画部などを経て、99年1月には九州支店営業部に配属。その後、建築営業本部やベトナム現地法人、本社土木事業本部営業部長などを経て、2020年9月から九州支店建築営業部営業部長を務める。社外では99年9月からC&C21研究会事務局長(21年8月から理事)を務めるほか、体験活動協会FEA理事、(一社)日本プロジェクト産業協議会の国土・未来プロジェクト研究会幹事、(一社)防災教育指導協会顧問など数々の要職に就いている。

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