【陣原駅前開発(2)】陣原駅前に統合移転へ、しょうわ会の医療を通じた地域貢献
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地域連携で支える医療提供
「正和中央病院」「正和なみき病院」の2つの病院を運営し、八幡西区で地域密着型の医療サービスを提供する(医)しょうわ会。正和中央病院では、1980年4月の開院以来、整形外科を中心とした救急告示病院として、24時間体制で外傷患者の受け入れを実施。年間250~300件の救急搬送を受け入れており、手術実績は500件以上に上る。正和なみき病院では急性期の治療を終えた患者を受け入れ、リハビリテーションを通じた回復支援を行うことで、患者を在宅復帰や介護施設へとつなぐ「架け橋」の役割を担っている。また、介護事業も展開しており、通所リハビリステーション「ラ・フォンテーヌ」、地域密着型通所介護・予防給付型通所サービス施設「ラ・ポルトブルー」、居宅介護支援事業所「フォレスタ ケアマネステーション」、訪問リハビリテーション事業所と、利用者それぞれの求めに応じられる体制を整えている。
誠実な医療とたしかな介護ケア、近隣の基幹病院や地域のかかりつけ医との密接な連携によって、地域包括ケアシステムに準じた地域医療に注力するしょうわ会。同会が目指しているのは、患者が住み慣れた地域・住まいで末永く暮らせる社会の実現だ。
陣原駅前で理念をカタチに
その同会にとっての新たな試みが、JR陣原駅前で始まろうとしている。同会では、近隣の医療体制の変化に対応すべく、既存の2病院を統合移転する計画を立て、用地を探していた。そこに、北九州市による陣原駅前の市有地売却にともなう開発事業者の公募があり、条件を満たす立地だったことから、(株)松尾組、大英産業(株)とともに参加。医療施設・商業施設・住まいを備えた駅前「医・商・住」複合施設という提案が、市から高く評価され、開発事業者に選定された。同会はこれを受け、「陣原駅周辺の今後のまちづくりに医療・介護の立場から少しでも貢献していきたいと考えています」としている。
陣原駅前では、公共交通機関や周辺の公的施設との連携を図りながら、地域住民の健康を支える新病院の存在を軸に、誰もが安心して暮らせるまちづくりが進められる。病院のほか、スーパーとマンションも新設されるため、街なか居住を推進する市のコンパクトシティ構想への寄与も期待される。
「地域の皆さまの健康増進と生活の質的向上に貢献します」を理念に掲げるしょうわ会にとって、陣原駅前の再開発はこの理念をかたちにした、まちづくりそのものへの挑戦でもあるのだ。
(つづく)
【代 源太朗】
<INFORMATION>
(医)しょうわ会
正和中央病院
所在地:北九州市八幡西区八枝3-13-1
病床数:一般病床77床
診療科:整形外科/リハビリテーション科/外科正和なみき病院
所在地:北九州市八幡西区東王子町13-1
病床数:一般病床106床
診療科:リハビリテーション科/整形外科/循環器内科/消化器内科/麻酔科/外科月刊誌 I・Bまちづくりに記事を書きませんか?
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