2022年01月17日( 月 )
by データ・マックス

【再掲】2050年代を見据えた福岡のグランドデザイン構想(43)~ディズニー・フォレスト構想の可能性(2)

C&C21研究会 理事 下川 弘 氏

 2008年の元旦、ちょうど福岡空港の総合的調査(PI)の議論が白熱していた最中に、西日本新聞の1面に「ディズニー福岡進出へ」の見出しが躍った。新聞記事によると、福岡地所(株)と東京ディズニーリゾートの運営会社である(株)オリエンタルランドが合意して、「第2キャナル」に屋内型施設を建設する構想であった。

 しかし、残念ながら約10カ月後にはディズニーの福岡進出は白紙となり、現在は「キャナルシティ博多 イーストビル」としてショッピングモールになっている。

 福岡進出が白紙になった理由として、「“子どもたちに夢や感動を与える”というディズニーのコンセプトに対し、風俗エリアが近すぎるので米国ディズニー本社が反対した」との噂もあるが、本当のところは定かではない。

 ただし、11年に起こった東日本大震災により、東京ディズニーリゾートは約1カ月間の休園を余儀なくされた。その際、オリエンタルランドとしては、「BCP(事業継続計画)の観点から東京以外にも拠点を持つ必要があるのではないか」との議論が持ち上がったという。しかし、震災後は「人と人との絆」が大事ということで、家族連れの来場者が増加。その結果、東京でのエリア拡張の方向に進み、18年には年間3,255万人以上の過去最高を記録した。

(つづく)


<プロフィール>
C&C21研究会 理事 下川 弘 氏下川 弘(しもかわ・ひろし)

1961年生まれ、福岡県出身。熊本大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程を修了後、87年4月に(株)間組(現・(株)安藤・間)に入社。建築設計第一部や技術本部、総合企画本部企画部などを経て、99年1月には九州支店営業部に配属。その後、建築営業本部やベトナム現地法人、本社土木事業本部営業部長などを経て、2020年9月から九州支店建築営業部営業部長を務める。社外では99年9月からC&C21研究会事務局長(21年8月から理事)を務めるほか、体験活動協会FEA理事、(一社)日本プロジェクト産業協議会の国土・未来プロジェクト研究会幹事、(一社)防災教育指導協会顧問など数々の要職に就いている。

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